子供たちにとって、信頼できる教師がいることは幸せなことです。信頼関係こそが、学級経営の肝だと思います。それがあれば、子供はもちろん教師も楽しい毎日を送れるに違いありません。
しかし教師も子供も人間ですから、何もしないで信頼関係を築くことはできません。コミュニケーションを重ね、共感的に接し、教師も本音を語る。それを繰り返していくことで、信頼関係が築けるのだと思います。
こんにちは。小学校教員のサンソンです。今回は、子供たちが先生のことを深く知り、もっと仲良くなる活動を5つ、紹介します。4月の学級開きはもちろん、2学期3学期の再開時、学級に落ち着きがないと感じたときなど、効果的に使ってください。
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先生ビンゴ
対象:小学校低学年~ 人数:何人でも 場所:教室 時間:5分~10分 準備:ビンゴ用紙
活動の流れ
①画像のようなビンゴ用紙を作って配布します(食べ物、スポーツ、TV、アニメ、ゲームなどテーマを決めておくと何度も楽しめます)
②子供たちは、先生が好きだと思うものを想像して選んで記入します。
③担任は自分の好きな順に発表していきます。1列そろった人は「ビンゴ!!」と宣言します。(ビンゴになった子は先生とハイタッチをするのもいいですね)
④全員がビンゴになった頃に終わります。別のテーマでもう一度やったり、感想を書いたりしましょう。
ポイント
①ランキングを発表するだけでなく、それについてのエピソードも話すようにしましょう!
例
サ「この中で一番好きなのは……ラグビーです!!」
子「えーーー!!」
サ「ラグビーってどんなスポーツか知っていますか?」「うん。そうそう。人と人がぶつかったりスクラムを組んだりするんだよね。実は先生、高校生の時にラグビーをやっていたんですよ。忘れられないのは、ある試合の時にね・・・・・・」
②せっかくの機会です。担任のことをたくさん知ってもらいましょう!そしてその日の宿題は、
「おうちの人に担任の先生のことを紹介する」
にしましょう。
きっと、「先生は〇〇が好きなんだよ。なぜかって言うとね・・・」こんな会話が家庭ではずむことでしょう。子供が楽しそうに学校のことや先生のことを話したら、保護者の方の安心にもつながると思います。
先生ってどんな人?
対象:小学校低学年~ 人数:何人でも 場所:教室 時間:5分~10分 準備:未完成文を印刷した紙
活動の流れ
①「先生とみんなが出会って〇〇日たちました。今日からの1週間、先生のことをもっともっと知ってほしいと思います。」などと話します。
②次の文章を黒板に書きます。
・先生は「 」ですか。 ・先生はこの前「 」。 だから私は、先生を「 」と思いました。
③用紙を配り、目を閉じて今日までのことを思い出して、空いている部分に思いつく言葉を入れて文を作ってもらいます。(どちらか1つでもOK)
※早くかけた子は、余白に感想を書くとよいです。
④回収し、数日に分けて全員分を読み上げながら、教師が自分のことを話します。
ポイント
①先生の姿を見て思ったこと、感じたことを遠慮なく書いてよいことを確認しておきましょう。何を書かれても不機嫌にならないように(笑)
②朝の会や帰りの会で、少しずつ発表していくのがおすすめです。
③名前はなしで発表し、だれが書いたのか当てるのも楽しいです。
タイムトラベル クエスチョン
対象:小学校低学年~ 人数:何人でも 場所:教室 時間:5分~10分 準備:感想を書く紙
先生が子供の頃のことを質問してみよう!
活動の流れ
①朝の会などで「今週は、先生のことをもっともっと知ってほしいと思うので、タイムトラベルクエスチョンをします」などと話します。
②「3分間でできるだけたくさん質問をして、先生について今まで知らなかったことを発見してください。それでは、タイムマシーンで過去にタイムトリップします!先生の小学生の頃に行ってみましょう!」→適当にタイムトラベルをしている動作をする。
③「さあここは、〇〇小学校〇年生の教室です。あ、小学〇年生のころの先生がいますよ。さあ、いろいろ聞いてみてください!」
例
・好きな給食は何ですか?
・どんな遊びが流行っていますか?
・先生はどんな人ですか?
④見つけたこと、気づいたことなどをカードに書いてみましょう。
ポイント
①答えられないor答えたくない質問のときはパスをすることを伝えておきましょう。
②1週間連続で、設定学年を変えて行うと面白いです。
③振り返りを日記などで行い、学級通信などで紹介するのもよいでしょう。
先生のニックネーム
対象:小学校低学年~ 人数:何人でも 場所:教室 時間:5分~10分 準備:紙
先生のニックネームを考える!
活動の流れ
①「みんな、先生の名前は覚えてくれたよね。じゃあ先生のニックネームは何て言うか知ってるかな?今からみなさんには、先生のニックネームとその由来を考えて、紙に書いてもらいます。」
②次の文章を黒板に書き、用紙を配ります。
・私のニックネームは「 」といいます。それには、深いわけがあるのです。
③これに続けて、自由に想像して書いてもらい、何人かの子には、先生になりきって発表してもらいます。
例「私のニックネームはモジャといいます。それには、深いわけがあるのです。じつは昔、モジャモジャのアフロみたいな髪型をしていたのです。」
④発表してもらったら、一言ずつ感想を話しましょう。その後、発表しなかった子の分も含め、全員分を後で掲示しましょう。
⑤最後に、担任の子供時代や学生時代のニックネームについて話すのもよいでしょう。
ポイント
①ニックネームも由来も、事実にあっている必要はありません。先生のことを想像して、楽しく書いてもらいましょう。悩んでいる子には「何でもいいですよ。名字や名前から思いつくものでもいいです」などと声かけします。
②先生が、「あー楽しみだなー!」「わくわくしてきたなー」「どんなこと書いてくれるのかな」などと語り、子供が書きやすい雰囲気をつくりましょう。
鏡よかがみ
対象:小学校低学年~ 人数:何人でも 場所:教室 時間:3分~5分 準備:特になし
先生の真似をして、同じように動く
活動の流れ
①「今からみなさんには鏡になってもらいます。鏡は前にあるものを映しますよね。皆さんの前には誰がいますか?」→先生
②「みなさんには先生を映してもらいます。よーく見てくださいね。ちなみに鏡ですから、お話はできません。」
③「鏡よかがみ!」と言って手をポンと叩いたら、鏡に変身します。
→手を動かす、歯を磨くなど日常の動作、体操(ストレッチ)、変な動き、変な顔など。だんだん面白くしていく。
④「やめ。(ポン)」の合図で鏡から人間に戻る。
ポイント ①はじめは簡単な動きで練習をしてもよいです。 ②ふざけている子がいても怒るのではなく、その子の真似を教師がしてみるのも面白いです。→全員がその真似になります。 ③先生がいかに面白い動きをするかが大切です。思わず笑っちゃうような、変な動きを考えておきましょう。(お笑い芸人さんがやっているようなポーズでもいいです。アイーンとかコマネチとかは鉄板)
いかがだったでしょうか。先生のことをもっともっと深く知ることで親近感が沸いたり、面白い受け答えで思わず笑ってしまったり。教師と子供がもっと仲良くなれる活動を紹介しました。
ちょっとしたスキマ時間や朝の会などに、ぜひ取り入れてみてください。
それから特に若手のみなさんに注意なのですが、レクをするときはメリハリをしっかりつけることが大切です。
なぜなら、子供は良くも悪くも経験で学ぶからです。子供が遊ぼうって言うと流されてやってしまうことのないように気を付けてください。「始まる時間を守ったり、がんばって取り組んだりすれば楽しいことができる」ということを経験で学ばせることも必要です。
最後に
ここまで読んでくださりありがとうございました。今後も、みんなが笑顔になれるようなレクの発信をしていきたいと思います。