「ただ練習するだけじゃなくて、楽しみながらタイピングがうまくなりたい」
「タイピングバトルや対戦、ハイスコアを目指すなどのゲーム要素が欲しい」
「大人でも満足できる、無料のタイピング練習サイトが知りたい」
そんなみなさんに向けて、おすすめのタイピングゲームや子どものタイピング練習アプリを選ぶときのポイントなどを紹介していきます。
こんにちは。小学校教員のサンソンです。このブログでは主に、小中学校の教員、大学生、保育士、レク係の子供たち等に向けて、レクリエーションの発信をしています。
世の中にはたくさんのタイピング練習ソフトがありますが、今回は無料で出来る小学生向けのものを厳選して5つ紹介します。
(GIGA構想で配布された端末の場合、自治体によってはブロックされてしまうサイトがあるかもしれません。ご了承ください。)
キーボー島アドベンチャー
キーボー島に住む島民(キャラクター)との試合に勝つことで進級していく、小学生向けキーボード検定サイトです。
必ず、学校の先生からの申し込みが必要で、申し込むとクラス全員分の児童それぞれに個別のID・パスワードが発行されます。子供たちは先生から教えてもらった自分専用のIDでログインして利用します。2021年度は85万人以上の児童が利用したそうです。
ログインすると、「キーボー島」の地図が出てきます。キーボー島の地図の上には30個の赤い丸印があり、30級から1級までのチャレンジステージを示しています。
それぞれの級にチャレンジしようとすると、キーボー島に住む島民(キャラクター)が登場します。子どもたちは島民との試合に勝つことで進級していきます。
30級はひらがな1文字(あ行)の入力、20級はひらがなの単語入力、14級は漢字まじりの短文入力のように、級が進むにつれてより高いスキルが要求されます。
試合で勝てなくても大丈夫。練習モードも充実しており、ホームポジションの確認をしながら練習することができます。
良い点
・全国の小学生で85万人という圧倒的なシェア。全国ランキングなども分かる。
・キャラクターと対戦という形式のため、勝つまでやりたくなる。
・キャラクターが可愛く、それぞれに個性があって面白い。
・ひらがな1文字から始まり、英数字や記号入りの文章という高いレベルまで対応。
悪い点
・必ず教員が登録をする必要がある。
・年度が替わると、進度がリセットされる。(4月になったら30級からやり直し)
・14級ぐらいから急に難しくなり、先に進めなくなる子が続出する。
イータイピング
登録会員数100万人、国内最大規模のタイピング練習サイトです。大人向けのサイトですが、小学生でも十分に活用できます。ゲーム要素はないので、ひたすら練習したい人向け。
このサイトでおすすめなのが、練習モードの豊富さ。「しりとり」、「スポーツ」など様々なテーマでキータイピングを練習することができます。いずれのモードもシンプルなメニューで、練習画面もとても分かりやすいです。
2文字程度のやさしいモードから始められるので、低学年の子供でも取り組めます。
他のサイトと違い、どの場面でも指のイラストが出てガイドをしてくれるのもポイント。
ただし、「腕試し」モードは難易度高めです。タイピングに慣れて、自信が出てきたら挑戦するのもいいでしょう。
会員登録すると利用できる「タイピングカルテ」では、過去のスコアを記録しておくことができ、自分の成長を確認することができます。
また、最高レベル、1分あたりの入力文字数、過去のデータから算出された苦手キー・苦手指など、様々なデータを確認できます。
良い点
・しりとり、スポーツなどバラエティに富んだ練習内容。難易度も易しめ(2文字程度)からある。
・練習中、常に指のイラストが表示されていて、分かりやすい。
・かなり詳しい分析をしてくれる。
悪い点
・腕試しレベルチェックは、かなりの難易度。(子供には向かない)
・ゲーム要素はほとんどない。
寿司打(すしだ)
Yahoo!きっずの検索ランキングにて2022年に総合1位となった、回転寿司をモチーフにしたタイピングゲームです。練習モードなどはないので、ある程度タイピングに慣れた人向け。
アクセスしたら、「寿司打をPlay」をクリックするだけで簡単に始めることができます。
三段階の難易度があり、難易度によって単語の長さ、制限時間が変わります。結果は食べたお皿の値段で表示されます。
コース
・3000円コース/文字数2~7文字の言葉が出て、時間は60秒。
・5000円コース/文字数5~10文字の言葉が出て、時間は90秒。
・10000円コース/文字数9~14文字以上の言葉が出て、時間は120秒。
ゲームがスタートすると寿司が流れてきます。中央に単語が表示されるので、タイピングしましょう。流れてしまう前にタイピングができれば、寿司を食べることができます。タイプミスせず入力していくと、制限時間が増えるボーナスも受けることができます。
結果は、「いくら分お得だったか」という金額で示されます。(もちろん、損する場合もあります)
良い点
・モチーフが面白く、病みつきになる。
・プレイ人口が多く、競い合う楽しみがある。
・短い時間でプレイできる。
悪い点
・ホームポジションやローマ字打ちなどの練習モードは一切無い。
・ある程度の技能がないと、すぐに終わってしまう。
タイピンガーZ
キャラクター育成モードや、対戦モードが熱いタイピングゲームです。お気に入りのキャラクターを育てましょう。友達と直接対戦できるのも楽しい!
モード紹介
・初心者用の「0から始めるタイピング」
・CPU対戦に勝ち進んでいく「タイピングコロシアム」
・「オンライン対戦」
などがあります。
「0から始めるタイピング」では、それぞれの指で打つキーはどれか?という説明から始まり、「F」「J」だけの練習から少しずつ進んでいきます。練習を進めていくと、「キーボイド」と呼ばれるキャラクターが成長していきます。
「タイピングコロシアム」モードでは、タイピングでCPUと戦い、頂点を目指します。Gランクから始まり、同じランクの戦士全員に勝利すると、次のランクにランクアップします。
バトルの方法
キーボイドで、タイピングバトルをします。基本的には、表示された日本語をタイピングするだけです。タイピングしていくと、HP下のゲージが溜まっていきます。MAXまで溜まると、攻撃力が上がる「覇道モード」に突入することができます。(必殺技のイメージです)
「対人対戦」では、オンラインで日本中のプレイヤーと戦うことができます。格闘ゲームのようにチャレンジャーが表れ、実力差によってハンデをつけることもできます。
他のタイピング練習サイトと一線を画すのがこの、「友達と対戦」するモード。お互いに同じパスワードを設定することで、リアルタイムに対戦することができます。
良い点
・個性豊かなキャラクターたちが登場し、初心者にも丁寧に教えてくれる。
・コロシアムの対戦や、キャラクターの育成が楽しい。
・オンライン対戦は夢中になる。
悪い点
・ストーリーやセリフのノリが、人によっては合わないと思われる。
・キャラクターが個性的すぎて好みが分かれる。
・ストーリーにふりがながない(タイピングする際はオプションで付けられる)
ココアの桃太郎たいぴんぐ
タイピングゲームとRPG(ロールプレイングゲーム)の面白さをミックスした「タイピングRPG」です。
続きが気になるストーリーと、何回も遊びたくなるキャラクター育成の楽しみが用意されています。
『ココアの桃太郎たいぴんぐ』の舞台は昔話の世界。人間に無駄にされる恨みから「妖菓子(あやかし)」となってしまったお菓子たちを元にもどすため、主人公の「桃太郎ここあ」が立ち上がり、昔話のヒーロー&ヒロインたちを仲間に加えながら旅をつづけます。
初心者にも安心のステップアップ式
最初のステージはなんと「J」を打つだけ!これは数あるタイピング練習サイトでもダントツの簡単さです。
練習モードでホームポジションを学べる
どの指で押せばいいのかというガイドが出ますので、正しいポジションを覚えることができます。また、ほぼすべてのステージにFとJのキーが出題されます。 このちょっとした工夫が、ホームポジションでキーを押すことがクセになる仕掛けとなっています。
良い点
・「J」だけなど、非常に簡単な入力から始まるので、タイピングをこれから始める子におすすめ。
・ストーリーは日本の昔話を参考にしており、親しみやすく、続きが気になる。絵も可愛い。
・体力ゲージが尽きると、回復するまで一定時間は遊べないため長時間の使用を防げる。
悪い点
・ストーリーが進むのが遅い。同じ敵と何度も戦わなくてはいけない。
・タイピング上級者だろうが、ストーリーのスキップはできない。
・攻撃する相手を選べない上、AIがあまり利口でないので非効率的な戦いになることがある。
最後に
以上、おすすめのタイピング練習サイトを5つ紹介しました。無料でタイピング練習ができるサイトはたくさんあり、どれを選べばいいか悩みますよね。まずは子供と、どれなら飽きずに楽しく練習できるかを考えるといいでしょう。
最初は、ホームポジションや指の運びから練習できるソフトを選んでください。一文字ずつ入力できる、指ごとの練習ができるなどのコースがあるといいと思います。今回紹介した5つの練習サイトには、僕が感じた「良い点」と「悪い点」を記載していますので、参考にしていただければと思います。
タイピングだけでなく、プログラミングなどにも興味のある子は多いですよね。キッズパソコン教室の習い事をする人も増えているようです。タイピングだけでなく、オリジナルゲームを作成したり電子工作をしたりと、楽しい習い事になるのではないでしょうか。無料体験もできるようですので、一度試してみてはいかがでしょうか。
ここまで読んでくださりありがとうございました。今後も、みんなが笑顔になれるようなレクの発信をしていきたいと思います。
最後にお知らせをさせてください。レクリエーションに関する書籍・電子書籍を出版しています。