概要:暗幕や骨格標本などを駆使して、教室をお化け屋敷にしちゃいましょう!
こんにちは、小学校教員のサンソンです。
夏。子供達が大好きな怖い話や肝試しの季節ですね。毎日暑い日が続いていますが、楽しく過ごしていますか?
そろそろ1学期の終わりが見えてきましたが、学期末にお楽しみ会をするというクラスも多いのではないでしょうか。今回は、暑い時期のお楽しみ会にぴったりの「お化け屋敷」を紹介します!
高校の文化祭などではよく見かけるお化け屋敷。僕の前任校では、このお化け屋敷が学校中で流行り、いろいろなクラスで凝った仕掛けが生まれました。
子供達がいろいろなアイデアを話し合い、協力しながら作り上げて楽しむことができます。学級会の話題としても盛り上がりますし、楽しむだけでなく、よい学びにもなりますよ。ぜひ、お試しください
このほかにも、いろいろなレクをシーン別に厳選している「レク5選」の記事も書いています。合わせてお読みいただけたら幸いです。
遊び方とポイント
対象:小学校中学年~
人数:1クラス程度
場所:教室、多目的室、体育館など
時間:90分
準備:子供達次第(よく使うのは、骨格標本・段ボール・パーテーション・暗幕・衣装・音源など)
計画する
本番の2週間前くらいから準備を始めます。まだやったことがないクラスの場合、お楽しみ会の内容を決める話し合いの時に、教師から「他の学校ではこんな遊びをしていたよ」と紹介してみましょう。
お化け屋敷だけでなく、水鉄砲で遊ぶ「ウォーターサバイバルゲーム」なども、子供達からはなかなか出てこないアイデアかもしれません。いつもと同じ遊びだけでなく、新しい遊びを選択肢に入れてあげることで活発な話し合いになります。
必要なものを話し合う
お化け屋敷をやることが決まったら、学級活動の時間等を使って「どんなお化け屋敷にするか」「どうやって楽しむか」等についてアイデアを話し合いましょう。
教師は、子供たちの「やりたい」「やってみたい」という気持ちを大切にし、なるべく口は出さずにできるだけ見守るようにします。以下のポイントを子供に伝えるとよいでしょう。ただし、「できない」ことははっきり言うこと。管理職等の確認が必要なときは保留にします。
1クラスだけでやるときは、同じお化け屋敷に交代で入ることになります。ですから、お化け役になる人たちの工夫が大切になります。
お化け屋敷をつくるポイント
(1)部屋を暗くする(暗幕等を活用。体育館なら暗幕常備)
(2)お化けになる人(衣装や動きなど)
(3)怖い雰囲気になる小道具(骨格標本や人体模型、ハロウィーングッズ、人形など)
(4)コースを長くする。迷路のイメージ(机や段ボール、パーテーションを活用)
それぞれについて、詳しく解説していきます
ポイント
部屋を暗くする(暗幕等を活用)
お化け屋敷と言えば、暗闇!学校でやるとは言え、これがないと興ざめです。どこかから暗幕が借りられるのであれば、用意しましょう。体育館なら暗幕を常備してあるはずですので、体育館で行うのもよいでしょう。
もし暗幕が用意できなかった場合は、アルミホイルで代用できます。窓を霧吹きで濡らし、そこにアルミホイルを張り付ければ、手軽に光を遮断することができますよ。
無事に教室が真っ暗闇になったら、LEDタイプのランタンやロウソクを設置したり、入場者に懐中電灯を渡したりしましょう。(懐中電灯に食品用ラップを巻くと、光が弱まっていい感じになります)
お化けになる人(衣装や動き)
シーツやカーテンを使えば簡単に真っ白なお化けになれます。学芸会やキャンプファイヤー等をする学校なら、それ用の衣装がしまってあるはずですので、それを活用してもOK。
自宅にハロウィン衣装などがあれば、持ってきてもいいでしょう。(ただし、この企画のためだけに購入することはやめてもらったほうがいいです。トラブルの元です)
せっかく生身の人がお化け役をやるのだから、いろいろな動きで怖がらせたいですね。じっと隠れていて、通り過ぎた後に後ろから脅かすとか。奇声をあげる、突然飛び出すなど、いろいろアイデアを出し合ってみてください。
前述しましたが、クラスでやるときはあらかじめいくつかにグループ分けをしておくとよいです。グループごとに驚かす内容を相談するようにすると、入場する人が新鮮な気持ちで楽しめますよ。
なんなら先生も、こんな衣装で登場してみてはいかが?
(安全確保のため、お化け役はやらないようにしましょう)
怖い雰囲気になる小道具を用意
学校にも使えるものはたくさんあります。いろいろな工夫をしてみましょう!
・骨格標本
・人体模型
・マネキン(家庭科室にあるかも)
・彫刻像(図工室にあるかも)
・トイレットペーパー
・霧吹き
・ダンボールの壁に手形や血のり
お化けの衣装と同じく、家庭にあるものを持ってきてもよいことにします(ただし購入はだめ)人形とか、お面とか、ハロウィングッズですね。
コースを長くする
迷路のイメージで、教室内にコースを作ります。児童机でコースを作り、その上に段ボールで壁を立てるのがおすすめです。(展覧会などで使うパーテーションを活用するのもあり)安全の為、机を重ねるのはやめておきましょう。
ダンボールはトンネルを作ったり、壁にして絵を描いたりと汎用性があります。近くのお店で無料でもらえますから、たくさん集めておきましょう。
通路は狭めにし、トイレットペーパーや布をあちこちにたらしておくのも雰囲気が出ますよ。あとはテレビやタブレットで怖い映像を流したり、音楽をかけたりするのも◎
当日の流れ
当日までに、各自で準備するものや学校から借りるもの等を用意しておきましょう。当日は、2時間続き(90分)で時間を取ります。
時間配分の例
45分間・・・お化け屋敷作り
30分間・・・役を交代しながら楽しむ
15分間・・・片付け
1クラスだけでやるときは、クラスをいくつかのグループに分けて行いましょう。
例
①Aグループがお化け役 → Bグループが体験
②Bグループがお化け役 → Cグループが体験
③Cグループがお化け役 → Aグループが体験
もし学年で一緒に行うことができれば、お互いのお化け屋敷に入ってより楽しめるでしょう。
いかがでしたか?暑い夏にぴったりのレク「お化け屋敷」を紹介しました。クラスみんなで話し合い、協力して準備して楽しめるこのレク。1学期の締めとして超おすすめです。
では、最後にお知らせをさせてください。
最後に
ここまで読んでくださりありがとうございました。今後も、みんなが笑顔になれるようなレクの発信をしていきたいと思います。