この記事の概要:
テレビ番組のようなクイズ大会を気軽に行うことができるサイト「kahoot!(カフート)」。学校現場でも無料で使うことができます。アカウント登録から問題作成、実際にクイズ大会を開くまでなど、詳しく解説します!
こんにちは、小学校教員のサンソン(@oakleyfreak1)です。このブログでは小中学校の教員、大学生、保育士の方々に向けて、様々なレクリエーションの発信をしています。

今回は、教育界で話題沸騰の「kahoot!(カフート)」について解説します。一人一台端末を使って、簡単にテレビのようなクイズ大会が行えます。
お楽しみ会はもちろん、学習のまとめ、そして宿題などにも大活躍しますよ!その他、結婚式の二次会などで使っても面白そうです!
公式サイトはこちらからどうぞ
https://kahoot.com/ (問題作成、主催者ログイン)
https://kahoot.it (解答者用)
kahoot!(カフート)とは
・ノルウェー発のウェブサイトです。クイズ(4択問題や◯×問題など)をオンラインで、ゲーム感覚で行うことができます。
・主催者は大型テレビなどにクイズの問題を映し、参加者は手持ちのタブレット端末やスマートフォンから解答していきます。
・正解した人にはポイントが加算されます。1問ごとに、現時点での成績上位者も発表されます。また、なるべく早く答えるほうが高いポイントをもらえるようになっています。

・音楽、アニメーション、演出などがゲームやテレビ番組のようで、ワクワクしながら楽しむことができます。
・アプリのダウンロード不要でブラウザから参加することができます。子供のタブレット端末にダウンロード不可などの規制がかかっている自治体でも、楽しむことができます。
・公式サイトは英語なのですが、一部日本語にも対応しています。(クイズは日本語OKです)
・アカウント登録は教師のみでOK。(児童生徒はアカウントを作らずに参加可能)有料版もありますが、学校で使う分には無料版で十分です。
当ブログでは、これ以外にもたくさんのレクリエーションを紹介しています。例えば以下のようなジャンル別・シーン別になっています。興味のあるカテゴリーがありましたら、ぜひのぞいてみてください。
Kahoot!のアカウントを取得する
まずは、クイズを作るためのアカウントを取得しましょう。クイズに参加するだけならアカウントは不要ですので、とりあえず教師のみでOKです。(子供が自分たちだけでクイズを作りたくなったら登録すればよい)
1、Kahoot! のトップページからサインアップ
カフートのトップページ(https://kahoot.com/) を開き、右上の「サインアップ」をクリックします。

2、アカウントの種類を選ぶ
どれを選んでも無料で使うことができますが、必ず「教師」を選びましょう!!「個人」を選ぶと10人までしか同時にプレイできませんが、教師を選ぶと50人まで同時に遊ぶことができます。

3、プレイする相手を選択する
勤務先を選択しましょう。

4、メールアドレスとパスワードを入力する
メールアドレスと希望のパスワードを入力します。google等のアカウントで作成することもできます。

5、料金プランを選択する
「基本」でも十分楽しめますので、右下の「無料で続ける」をクリックしましょう。これで新規登録(アカウント取得)は完了です!

クイズのモードを紹介
Kahoot!にはいくつかのゲームモードがあります。基本的なモードは「クラシック」と「チーム」です。
クラシックモード
個人戦の基本的なクイズ大会。1問ずつ、全員同時に出題されます。1問ごとの制限時間が終わると、正解と途中順位が発表されます。
チームモード
参加者が自動的に2チームに割り振られ、チーム対戦をします。

また、期間限定で無料公開されている(2022年11月現在)モード「カラーキングダム」「トレジャートローブ」「サブマリンスカッド」もあります。
カラーキングダムモード
まるでスプラトゥーンのような陣取りゲーム。チーム戦ですが、自分のペースで問題を解いていくタイプ。早く解ける人はどんどん先に進むことができます。数問正解すると自分のチームの色の旗を置いていき、陣地を広げていくことでチームの勝利を目指します。クラシックモードと違い待ち時間がないのが利点です。
トレジャートローブ(宝の山)モード
こちらは個人戦。自分のペースで問題を解いていきます。数問正解すると、宝石が画面上を飛んできますので、タップして集めましょう!宝石の種類によってポイントが変わります。ただし、宝石以外のもの(骨など)をタップしてしまうと、マイナスポイントです。設定時間でたくさんのポイントを取った人の勝ち。
サブマリンスカッドモード
モンスターハンターやスプラトゥーンのサーモンランのように、全員が協力してクリアを目指すモード。クイズに答えて、潜水艇を走らせ迫りくる怪獣から逃げることを目指します。

新たなゲームモード3種については、以下の記事「カフート徹底解説Vol.2」にて解説しています。ぜひ合わせてご覧ください!
既存のクイズを楽しむ!
自分で問題を作らなくても、kahoot!には全国(全世界)のユーザーが作成した問題が保存されており、それらを自由に楽しむことができます。
①主催者の画面を、大型テレビやプロジェクター等を使って映します。問題文はここに出ますから、全員が見られるようにしてください。
②kahoot!にログインし、「発見」からキーワードや対象学年を入れることで、既存のクイズを探します。学習に使えるクイズもたくさんありますよ!

③今回は「なぞなぞ」で検索してみました。こんなにたくさん(16,430件)出てきます。

④実施したいクイズを選択すると、問題内容を確認することができます。よければ、「開始」をクリックしましょう。

⑤クイズのモードを選択すると、下のような画面になります。参加者はQRコードを読み取るか、解答者用のページhttps://kahoot.it からPINを入力することで参加します。

⑥参加者側はニックネームを入れれば準備完了です。主催者側のページには、参加者の名前や総人数が表示されます。確認をして、準備がよければ「スタート」をクリックします。

⑦主催者の画面(大型テレビ等)に問題が表示されます。解答者の画面には、選択肢のみが表示されますので、正解だと思った色(形)をタップします。テレビでよくある感じの早押しです。


⑧1問終わるごとに、正解と現在の成績上位者が発表されます。早く答えた方がたくさんのポイントをもらえます!

⑨全問終了すると、表彰です。アニメーションと音楽で盛り上がるようになっています!

⑩結果は集計され、誰が一位とか誰がどの問題でつまづいたか、全体的にどの問題の理解が不足だったかなどを知ることもできます。学習で使う場合には重宝しそうです。

クイズを宿題として出す

カフートはリアルタイムでクイズ大会を開くだけでなく、宿題などにも活用することができます!参加者が個人個人のタイミングで問題を解いて、後から集計結果を見ることができるというものです。
①実施したいクイズを選んだら「割り当てる」をクリックします。(上図参照)

②オプションの設定をしたら、「作成」をクリックします。

③「URLをコピーする」を選んで、googleクラスルームなどでシェアします。「ゲームPIN」を連絡帳などに書いてもOKです。

④参加者(児童)は、自分の好きなタイミングでカフートにアクセスします。ニックネームを入れたらクイズ開始です。それぞれのタイミングで解いていますので、その場では暫定の順位が表示されます。

⑤クイズが終わると、表彰へのURLが出てきます。期間終了後にアクセスすれば、上図のような結果を見ることができます。主催者側が表示することもできるので、大型テレビなどに映すのもよいと思います。

⑥実施後、主催者はレポートを見て分析をすることもできます。「正答率が低かった問題」や「正答率の低かった参加者」などの情報を見ることができます。学級での学習到達度調査にも使えますね。
指導者がクイズを作る
クイズの作り方も簡単!早速、自分だけのオリジナルクイズを作成しましょう!
①マイページにログインする
まずは、マイページにログイン。マイページTOPの右上にある「作成する」をクリックします。
②クイズの種類を選択する
「kahoot」と「コース」から、クイズの種類を選びましょう。オリジナルクイズを作成する場合は、「Kahoot」を選択します。「コース」は複数のクイズをつなげることができます。
その後、テンプレートを選ぶ画面になります。「先生の自己紹介」など用意されているテンプレートを選択した場合には、すでに定型問題が設定されており、解答を入力するだけでクイズを作成することができます。ここではオリジナルクイズの作成方法を紹介します。
「新しいkahoot」をクリックしてください。

③クイズの問題文と解答などを入力する
こちらがクイズの作成画面です。クイズのタイトルや、問題と答えを入力するだけで簡単に作ることができます。

問題と答えのほかには、
・画面中央の「+」では、手持ちの画像や動画、またはkahootが提供する無料素材を設定できます。
・左側の「問題を追加」をクリックすれば、2問目以降の設定をすることができます。
・画面右側では、クイズの形式や制限時間、正解者に与えるポイントを設定できます。
・正解にチェックを入れることもお忘れなく。
問題サンプル↓

また、クイズ形式を選ぶこともできます。(無料版では4択問題か○×問題のみ)

④テストプレイをする。
問題作成画面の右上にある「保存」をクリックすると、下のような画面に切り替わります。一度、作成したクイズをテストしてみましょう。テストせずに進む場合は「終了」をクリックします。
テストが終わったら、オリジナルのクイズ問題が完成です!おめでとうございます!
ホーム画面から、自分のKahootを選んで、クイズ大会を開きましょう!!

子供たちがクイズを作る
クイズの作り手が教員だけではもったいありません。kahoot!の優れたところは、子供たちがクイズを作ることも比較的簡単にできるところです。学習のまとめとしてオリジナル問題を作ることや、係活動として問題を作って出し合うこともできます。楽しみながら学習を定着させることにもつながりますね。
上記の「指導者がクイズを作る方法」を教えて児童個人でクイズを作るのもよいのですが、kahoot!には共同編集機能がないので、グループで1つのクイズを作ることは難しいです。(1台の端末にみんなで寄り添えば可能)
Excelで共同編集することも可能なのですが、間違えてほかの人の問題を消してしまったり、半角にすべきところを全角で入力してしまったりとトラブルが続出してしまいます。そこで、GoogleFormsを経由して問題を作成する方法をお知らせします。
流れとしては
①教師がGoogleFormsで、問題作成用のテンプレートを配る
②児童がFormsに問題や解答を入力
③教員が集まったクイズをExcel(スプレッドシート)に出力
④出力したデータをkahoot!にインポートする
⑤クイズの完成
となります。それでは1つずつ解説していきます。
①教師がGoogleFormsで、問題作成用のテンプレートを配る
問題を募集するGoogleFormsを作成します。必要な項目は以下の7つです。後ほど「kahoot!」にインポートする都合上、順番はこの通りにすることを推奨します!
(1)問題文(記述式)
(2)答え1(記述式)
(3)答え2(記述式)
(4)答え3(記述式)
(5)答え4(記述式)

(6)制限時間(ラジオボタン)
(7)正答(ラジオボタン)
この2つは、必ず半角&数字のみにしてください。制限時間を統一(例えば20秒)するときも、選択肢を1つだけにして、選ぶようにするとあとでインポートするときに楽です。

②GoogleFormsに集まった問題をスプレッドシートに出力する
GoogleFormsの「回答」のタブを選択した後、「スプレッドシートのアイコン」を選択します。

③データをkahoot!にインポートする
まず、kahoot!ホームの「作成する」から「新しいkahoot」を選びます。問題作成画面になったら、「問題を追加」から「スプレッドシートをインポート」をクリックします。

kahoot!のテンプレートがダウンロードできました。もしExcelがパソコンに入っていなくても大丈夫。googleスプレッドシートから開けばOKです。
表記が英語ですがご心配なく。入力は日本語OKです。
ちなみに左側から、「問題文」「答え1~4」「制限時間」「正答」の順になっています。「制限時間」と「正答」は半角数字で入力しなければならないことに注意してください。

一番上に問題例が入っていますが、これを消して、さきほど作成した問題をコピー&ペーストします。


テンプレートを「Excel方式(.xlsx)」で保存してください。その後、kahoot!の問題作成画面に戻り、「ファイルを選択する」からExcelファイルを選び「アップロード」をクリックします。


この画面が出れば成功です。「問題を追加する」をクリックすると、Formsで集めた問題が追加されています。
インポートした問題を編集することもできます。また、1問目が空欄になっていますので、削除しておきましょう。右上にある「保存」を選べば、作業終了。おめでとうございます!クイズ完成です!

最後に
教育用クイズサイト「kahoot!」の使い方を紹介してきました。いかがだったでしょうか。アイディア次第で、いろいろな場面で活用できるのではないでしょうか。
例えば、僕の学年では先日「保護者参観日」の授業で活用しました。子供たちだけでなく、保護者にも手持ちのスマートフォンで参加してもらったため、大変盛り上がりました。(ただし無料版ではMAX50人までなので注意)
活用シーンの例
・お楽しみ会のレクとして
・学習のまとめや発表として
・全校集会等の遊びとして
・保護者参観日のとっておきとして
・他校とのオンライン交流として
・結婚式二次会の余興として
「楽しみながら学ぶ」。これって最強の勉強法ですよね。それができるkahoot!。ぜひたくさんの方に活用してもらえたらと思います!!第2回の記事もぜひご覧ください。
ここまで読んでくださりありがとうございました。今後も、みんなが笑顔になれるようなレクの発信をしていきたいと思います。
最後にお知らせをさせてください。レクリエーションに関する書籍・電子書籍を出版しています。
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