みんな 「サンソンの『サ』の字はどう書くの?」
サンソン「こー書いてこー書いて、こう書くの!」
みんな 「ギャハハハ」
何の場面だかわかりますか?そうです、しりもじ。罰ゲームです。みなさんも子供のころ、一度は目にしたり、やらされたりしたことがあるのではないでしょうか。僕は「負けた子をはずかしめて、みんなで笑いものにする」罰ゲームというのが好きではありません。
「なんでもバスケット」や「ハンカチ落とし」など、昔からの定番と言われるゲームには一人の敗者を決めるようなゲームが少なくありません。そこで、今回は全員分の椅子があって必ず座れる「安心なんでもバスケット」を紹介します!
遊び方
概要:担任(レク係)が言ったお題に自分があてはまる時には、椅子から立ち上がって別の席に移動するゲームです。
対象:小学校低学年~
人数:何人でも
場所:教室
時間:10分~15分
準備:人数分の椅子
①椅子を輪の形に並べて、全員座ります。担任は輪の外に立ちます。
②担任がお題を出します(〇〇が好きな人、〇〇したことある人、など)
「野球が好きな人」
「沖縄に行ったことがある人」
「なんでもバスケット(全員、席を移動)」など
③質問に該当する人は席を立って、別の席に移動します。全員分の席があるので、必ず座ることができます。
以上を繰り返します。慣れてきたら、担任ではなく子供達がお題を言ってもいいです。ただしおにがいるわけではないので、希望制にするか出席番号順などで全員が体験できるようにしましょう。
ポイント
基本的に何でもバスケットと同じ遊び方です。ただし鬼はおらず、全員分の席があるのが特徴。
「全員が座れるって、それって楽しいの?」と思うかもしれません。大丈夫、ちゃんと楽しいです。必ず席があることや罰ゲームがないことで、全員が安心して参加できます。
そして鬼になりたくてわざと遅れる子、ふざける子も出ません。
子供は体験から学びます。罰ゲームを行ったことで、「敗者に恥をかかせる」「失敗した人をみんなで笑う」という文化がクラスで日常的に行われるようになってしまったらどうでしょう?ゲームの中で体験的に学んだことは、知らず知らずのうちに実生活に入り込んでいくのです。
レクやゲームの主な目的は「みんなが楽しく、みんなが笑顔になること」と言っていいでしょう。それなのに「たった一人の敗者を決めて罰ゲームをさせる」。これでクラスがうまくいくでしょうか。Win-Win、つまり「あなたも楽しい、私も楽しい。」「勝っても楽しい、負けても楽しい」になるように意識してほしいと思います。
いかがでしたか?みんなが安心して楽しめる「安心なんでもバスケット」を紹介しました。罰ゲームに頼ることなく、「私もあなたも、みんなが楽しい」そんな体験を通して、温かい学級作りにつなげていってほしいと思います。
最後に
ここまで読んでくださりありがとうございました。今後も、みんなが笑顔になれるようなレクの発信をしていきたいと思います。