概要:仲間が腕を上げてくれることを信じて、通せんぼ状態の列に向かって歩きます。目を閉じずに歩くことができますか?
「みんなで協力するようなレクをしたい」
「クラスの信頼関係を高めたい」
「遊ぶだけではなく、学びにつなげたい」
そんなみなさんに、僕が毎年クラス経営や学年経営に取り入れている「プロジェクトアドベンチャー(PA)」から、おすすめのアクティビティを紹介します。
こんにちは。小学校教員のサンソンです。このブログでは、小中学校の教員、大学生、保育士、レク係の子供たち等に向けて、レクリエーションの発信をしています。
今回のテーマは「仲間を信じる」です。活動を通して子供たちの信頼関係を高め、よりよい学級経営につなげていきましょう!
「協力型」のレクはこちらにもまとまっています。合わせてご覧いただけたらと思います。
遊び方
人数:10人ぐらい~何人でもOK
場所:体育館など
時間:15分~30分
準備:特になし
①全員でトンネルをつくります。
・全員で2列に並び、互いに向かい合います。
・両腕をまっすぐ前にあげます。前の人の手首に自分の指先がくるくらいのところでそろえます。
・手の高さは、やる人の目の高さに合わせてください。これがポイントです。
②チャレンジャーが列の間を、しっかり目を空けて歩いて通り抜けます。並んでいる人は、チャレンジャーがぶつかるかぶつからないかのところまで来たら素早く腕を上げます。通り過ぎたら、また素早く腕を下げます。
・最初は教師がチャレンジして、動きの確認をするとよいでしょう。離れて見ると、チャレンジャーの頭にあわせて小さい波がす-っと流れているように見えます。
・安全のため、以下のやり取りをして、確認ができてからスタートするようにします。
チャレンジャー「準備はいいですか?」
みんな 「いいです。」
チャレンジャー「歩きます。」
みんな 「どうぞ。」
③子供たちがチャレンジします。
・挑戦したい人から立候補して、順番に行います。全員に「やるかやらないか」を聞くようにします。「怖いからやらない」ことも認めます。それは「友達を信じていないから」というわけではないことも、事前に確認しておきます。
④チャレンジ終了後は「振り返り」をします。
ポイント
①「トラスト」は、「信頼」という意味です。ふざけて、わざと顔に当てたりすることがないよう、事前にしっかり確認します。目的は「信頼構築」であること、信頼しているからこそ、目を開けて歩いてこれることを、必ず確認しておきます。
②「歩きます」のほかに、「走ります」「スキップします」などでもできます。
③終了後の振り返りがとても大切になります。グループ→クラス全員で話してもよいですし、個人で振り返り用紙に書いてから全体に発表するのでもよいです。
振り返りのポイント
教師の価値観を押し付けるのではなく、子供たちに気づきが起きるように問いかけていきます。
「やってみてどうだった?」
「どう感じた?」
「それはどういうこと?」
「どんな言葉をかけた?」
「その時、どう思った?」
「どうしてうまくいったの?」(うまくいかなかったの?)
「やっている最中、どんなことを考えていた?」
「ありがとう!って言うとしたら、誰のどんな行動?」
というように、子供の言葉を引き出していきましょう。
最後に
ここまで読んでくださりありがとうございました。今後も、みんなが笑顔になれるようなレクの発信をしていきたいと思います。
最後にお知らせをさせてください。レクリエーションに関する書籍・電子書籍を出版しています。