概要:手をつないで人間の知恵の輪をつくり、手を離さないで結び目をほどきます。別名「ヒューマンノット」
「みんなで協力するようなレクをしたい」
「クラスの信頼関係を高めたい」
「遊ぶだけではなく、学びにつなげたい」
そんなみなさんに、僕が毎年クラス経営や学年経営に取り入れている「プロジェクトアドベンチャー(PA)」から、おすすめのアクティビティを紹介します。
こんにちは。小学校教員のサンソンです。このブログでは、小中学校の教員、大学生、保育士、レク係の子供たち等に向けて、レクリエーションの発信をしています。
今回のテーマは「協力することを楽しむ」です。活動を通して子供たちの信頼関係を高め、よりよい学級経営につなげていきましょう!
「協力型」のレクはこちらにもまとまっています。合わせてご覧いただけたらと思います。
遊び方
人数:1グループ10人程度
場所:教室、体育館など
時間:20分
準備:50㎝程度の長さのロープ(すずらんテープ)を人数分
①1人に1本のロープを配り、10人程度のチームをつくります。人数は多ければ多いほど難しくなります。
②チームで輪になって、右手にロープを持ち前に出します。左手でランダムにロープをつかんで、からまった状態の「知恵の輪」を作ります。
注意:つかんだ人とつかまれた人が同じにならないようにしましょう。
③輪になっているかどうかの確認をします。
誰かひとりがロープを引っ張り、引っ張られた人は次の人を引っ張って・・・と信号を送っていきます。最初の人に戻ってくれば、一つの輪になっていることが分かります。(なっていなければやり直します)
④手を離さないで、知恵の輪をほどき1つの輪になることにチャレンジします。制限時間(10分程度)
注意:痛みを感じたらがまんをしないこと。ロープを首にからませないこと。
⑤時間内に輪の状態に戻れたらクリアです!終了後は振り返りをしましょう!(ポイントは後述)
アレンジルール
・ロープなしで、手をつないで行う。
・「絡まるチーム」とそれを「外側からほどくチーム」に分かれる。
ポイント
①ロープは、異性と手をつなぐのに抵抗があるというお年頃にも有効です。密着するのも難しいので、同性同士のグループにするなど、気を配ってあげてください。
②「ほかの人と身体が触れ合うのは嫌」という子もいるかもしれません。大切なのは心の安心・安全。「チャレンジしない」という選択も認めます(チャレンジバイチョイス)。その際は、まったく参加しないのではなく、外からアドバイスを送るなどの方法で参加してもらうようにします。(身体接触を伴わない協力型レクもたくさんあります。そちらに変更してもよいでしょう)
③ゲーム終了後の振り返りがとても大切になります。グループ→クラス全員で話してもよいですし、個人で振り返り用紙に書いてから全体に発表するのでもよいです。
振り返りのポイント
教師の価値観を押し付けるのではなく、子供たちに気づきが起きるように問いかけていきます。
「やってみてどうだった?」
「どう感じた?」
「それはどういうこと?」
「どんな言葉をかけた?」
「その時、どう思った?」
「どうしてうまくいったの?」(うまくいかなかったの?)
というように、子供の言葉を引き出していきましょう。
実際の流れ
今日はこのロープをつかって、知恵の輪を解いてもらいます!
全然絡まってないけど?
みんなが、知恵の輪の一部になるんです!では輪になってロープを右手で持ち、左手でほかの人のロープを持ってください。両手の相手が同じ人にならないようにね。
ぐちゃぐちゃだあ。なるほど、これが知恵の輪か!
ロープをくぐったりまたいだりしながら、輪の状態に戻れたらクリアです!制限時間は10分。もし痛い場合は無理せず手を放してくださいね。それではスタート!
ネモさん、ここ!ここくぐって!
いや、それよりもここをマリーが通ったほうがいいんじゃないか
うーん、どっちの意見もよさそうだね。
とりあえず私が通ってみるね!!
みんなの協力がカギですよ。がんばってクリアしてね!!
※制限時間終了後は、クリアできたかできなかったかに関わらず、「振り返り」をしましょう。
「どうして成功できたのか」
「どうして成功できなかったのか」(どうすればよかったのか)
などについて話し合うことで、チームとしての力が育っていきますよ。
最後に
ここまで読んでくださりありがとうございました。今後も、みんなが笑顔になれるようなレクの発信をしていきたいと思います。
最後にお知らせをさせてください。レクリエーションに関する書籍・電子書籍を出版しています。