概要:お題に最も合った言葉を辞書から探し出すゲーム
子供たちの語彙力低下が問題になっています。みなさんの学校ではどうでしょうか。普段の会話を聞いていると、「ヤバイ」「マジで」という言葉ばかり聞こえてきませんか。日記や作文を書かせると「楽しかったです。」「嬉しかったです。」と平易な表現しか使えない子が多くいませんか。
「辞書をひいて新しい言葉を覚える」ことが大切なのは言うまでもありませんが、日頃から辞書をひくことを習慣にできている子がどれぐらいいるでしょうか。
そんな「辞書を引き、新しい言葉を覚える」ことをゲーム化し、楽しみながら語彙力を高めることができるのが小学館さんが提唱しているゲーム「コトバト」です。

こんにちは。小学校教員のサンソンです。このブログでは、小中学校の教員/大学生/保育士/レク係の子供たち/等に向けて、学級で楽しく遊べるレクリエーションを紹介をしています。
ルール
人数:1グループ4~5名で
場所:教室
時間:5分~10分
準備:国語辞典
①「お題」と「探す場所」を指定します。
例えば「楽しそうな言葉」を「あ行」から探すといった感じです。
②お題に沿った言葉を3分以内に一つだけ選び、紙に書きます。
③各グループ内で、選んだ言葉と辞書に載っている意味、選んだ理由を発表します。グループ内の全員が発表できたら投票タイムです。自分以外の人で、一番説得力があった人に投票します。最多票を集めた人の勝ちです。
小学館の公式Youtubeにルール解説動画がありました。文字よりも動画で知りたいという方はこちらをどうぞ
実際のあそび方

「コトバト」をやりましょう!お題は「おいしいもの」、頭文字「た」です。

おいしいもの、おいしいもの。あ、「たこ焼き」発見!私たこ焼き好きなのよねー。

「大豆」があったぞ。枝豆はおいしいし、醬油や味噌の原料にもなるからいろんな料理に使われてる。これはいいかも。

では時間です。書いた言葉と意味、選んだ理由を発表してください。

僕は「棚からぼたもち」です。意味は思いがけない好運を得ること、労せずしてよいものを得ることのたとえです。
選んだ理由は、ぼたもちがおいしいのはもちろんだけど、思いがけないラッキーが起こった時のことも「おいしい」と表現するからです。

なるほど。そっちの意味の「おいしい」かあ!

では投票タイムです。自分以外の人を一斉に指さしてください。一番多いのは「棚からぼたもち」のネモさんですね。ネモさん、優勝です!

おめでとう~!!
ポイント
・「知らなかった言葉に出会える」「新しい語彙が増える」だけでなく、選んだ理由を話すことでプレゼン力、表現力も磨くことができます。さらに、例えば「あたたかい」という言葉を、物理的なあたたかさと心のあたたかさのように、別の視点で見ることもできるようになります。きっと言葉の持つ面白さや不思議さに気づくことでしょう。
・クラス全員で一緒に行う場合は、言葉を探す部分を全員で行い、発表するのは代表者5人程度。投票は全員からとするとよいでしょう。(代表者は日替わり)
・時間に余裕があれば、投票した際に選んだ理由を言うのも効果的です。
・小学館の「コトバト」公式ページでは、お題メーカーも実装されています。ランダムなお題を作って3分間も計ってくれるので便利ですよ。

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ここまで読んでくださりありがとうございました。今後も、みんなが笑顔になれるようなレクの発信をしていきたいと思います。