「緊張をほぐしたい」
「教師と児童の距離を縮めたい」
「パッとできるゲームで空気を変えたい」
そんな教員のみなさんにおすすめなのが、「アイスブレイク」です!
アイスブレイクとは?
はじめて会う人たちが集まった時などの「緊張した固まった雰囲気=アイス」を「ほぐす= ブレイクする」ことから、「アイスブレイク」と言われています。
授業の始めや途中で、児童の緊張をほぐしたり、集中力を維持したりすることに効果があります。集中力が途切れやすい低学年や、新年度に先生や子供たちがお互いを知るきっかけとしてもおススメです。5分だけ時間をとって、アイスブレイクのレクをしてみませんか!?

こんにちは。小学校教員のサンソンです。このブログでは、小中学校の教員、大学生、保育士、レク係の子供たち等に向けて、レクリエーションの発信をしています。
キャッチ
対象:小学校低学年~(未就学児でもOK) 人数:何人でもOK 場所:どこでもOK 時間:5分~10分 準備:特になし(レベル2以降をやるとき、慣れないうちや子供がやる時は台本があるとよい)
概要:「キャッチ」の合図で隣の子の指を握って、自分の指は握られないように素早く引くゲームです
活動の流れ
レベル1
①全員で輪になります。左手をお皿の形にし(手の平が上向き)、右手は人差し指1本を下向きにして、右隣の人の左手の上へ立てます。(よく、左手をつぼの形にしているのを見ますが、力が入りすぎて脱臼の危険性があるため、僕がやるときはお皿にします)

②教師やレク係の「キャー、キャー、キャー、、、キャッチ!」の掛け声で、右手は上に逃げ、左手は握って相手を捕まえようとします。指を握られてしまった人は負けです。
③一回一回の勝ち負けにはこだわらず、繰り返し遊びましょう!途中で「キャット、キャベツ、キャロット、キャンディ、キャーーー!(悲鳴)」などのフェイントをいれると面白いです。(もちろん引っかかったら負けです)
【参考の動画】左手がつぼの形になっていますが、ルールは同じです。
レベル2
あるストーリーを話し、その話の中に「キャッチ」という言葉が出てきたら、素早く反応します。「キャッチ」という言葉の部分は、大げさに言いましょう!

【お話の例】 先週の放課後、〇〇先生と僕で「キャッチボール」をしたんだ。でもね、僕はあんまり上手じゃないからさ、なかなかうまく「キャッチ」できなかったのね。 〇〇先生はとっても上手だから、僕が変な所に投げちゃってもいつも「ナイスキャッチ」してくれるの。すごいよねえ。 最後なんてね、僕が大暴投しちゃってさ。それでも〇〇先生、追いかけて、追いかけて、追いかけて~(走るジェスチャー)ナーーーーイス「キャベツ!」 え?キャベツだよキャベツ。危なく落とすところだった~。そう、僕たちは、キャベツで「キャッチボール」をしてたんだ。おしまい。
レベル3
レベル2と同じようにあるストーリーを話しますが、反応する言葉を変えます。「キャッチ」ではなく、「に」という言葉が出たら反応するように話します。
「に」の部分は大げさに言いましょう!また、太字になっているところも大げさに言うと、ひっかけになります。キャンプファイヤーなどでは、ストーリーに合わせたお話をすると、世界観が演出できてGoodです。

【例】 昔々、あるところ「に」おじいさんとおばあさんがいました。 おじいさんは山「に」しばかり「に」、おばあさんは川へ洗濯「に」行きました。 おばあさんが川で洗濯をしていると、大きな大きな「にんにく」が流れてきました。 おばあさんはそれを「ナイスキャッチ!」もうキャッチでは反応しないんですよー。 おばあさんは家「に」持って帰ると、おじいさんと二人でおいしく食べました。 めでたし、めでた「に」
隠れた共通点
対象:小学校低学年~ 人数:何人でもOK 場所:教室 時間:10分~15分 準備:ミニホワイトボードなど(紙とペン)
概要:グループ内のメンバーで隠れた共通点を探し、お互いのことを知り合います。
活動の流れ
①4〜6人ぐらいのグループになります。(メンバーを増やすと共通点が見つけづらくなります。)
②時間を決めて(5分くらい)グループで話し合います。メンバー全員に共通することを探せたら、ホワイトボードに書いていきます。
例「ゲームが好き」「牛乳が好き」「犬を飼っている」など
※分かり切っている共通点は禁止です。(全員生きている、全員小学生、など)
※「見つかると嬉しい共通点」にしぼると、温かい雰囲気で進めることができます。
③グループごとに見つけた共通点の数を発表します。一番たくさん書けたグループの勝ちです。
④見つけた共通点の中から、そのグループのチーム名を決めるとそれ以降のゲームが盛り上がるのでおすすめです!
例「チョコレート大好きチーム」「イルカが好きチーム」「寝相が悪いチーム」「バイキンマンは可哀想だと思うチーム」など
ジャンケンチャンピオン
対象:小学校低学年~ 人数:何人でもOK 場所:どこでもOK 時間:1分~5分 準備:特になし
概要:担任VS児童全員でジャンケンをし、勝った人だけ残っていくゲームです。
活動の流れ
①「全員起立!クラスで一番運がいい人を決めます。勝った人だけ残ってね。負けとあいこは座ります。」
②次々座っていく中で一人だけ残ったら
「チャンピオンに拍手〜!じゃあ次は、先生と気が合う人を決めます。あいこの人だけが残ってね。」
→「すごいね、テレパシーが使えるのかな?気持ちが通じ合ったね!拍手~」
③「最後はクラスで一番優しい人を決めまーす。ボクに負けてくれた人だけ残ってね」→先生を勝たせてくれてありがとう、拍手~。
アレンジアイデア
「スーパージャンケン」
①担任vs全員でジャンケン。担任に勝った人は、スーパー喜ぶ!
②あいこの人は・・・スーパー喜ぶ!
③残念ながら負けてしまった人は・・・スーパー喜ぶ!!
担任が大げさ演技で楽しさを演出しましょう!笑えます
安心なんでもバスケット
対象:小学校低学年~ 人数:何人でも 場所:教室 時間:10分~15分 準備:人数分の椅子
概要:担任(レク係)が言ったお題に自分があてはまる時には、椅子から立ち上がって別の席に移動するゲームです。
活動の流れ
①椅子を輪の形に並べて、全員座ります。担任は輪の外に立ちます。
②担任がお題を出します(〇〇が好きな人、〇〇したことある人、など)
「野球が好きな人」
「沖縄に行ったことがある人」
「なんでもバスケット(全員、席を移動)」など
③質問に該当する人は席を立って、別の席に移動します。全員分の席があるので、必ず座ることができます。
以上を繰り返します。慣れてきたら、担任ではなく子供達がお題を言ってもいいです。ただしおにがいるわけではないので、希望制にするか出席番号順などで全員が体験できるようにしましょう。
ビート5
対象:小学校低学年~ 人数:何人でもOK 場所:教室、バスなど どこでもOK 時間:5分~15分 準備:特になし
概要:ペアになって、リズム&タイミングよく友達と手を合わせる遊びです。
活動の流れ
①二人で向かい合います。
まず拍手を1回→相手と片手ずつ手をパン、パンと合わせます。
②次に、
拍手を2回→片手ずつ手をパンパン。
拍手を3回→片手ずつ手をパンパン。
拍手を4回→片手ずつ手をパンパン。
拍手を5回→片手ずつ手をパンパン。
というように、拍手の数を一つずつ増やしていきます。
③拍手5回まで行ったら、今度は一つずつ減らしていきます。
拍手を4回→片手ずつ手をパンパン。
拍手を3回→片手ずつ手をパンパン。
拍手を2回→片手ずつ手をパンパン。
拍手を1回→片手ずつ手をパンパン。
実際の流れとしては、以下のように声を出しながらやると分かりやすいです。
1、パンパン
1・2、パンパン
1・2・3、パンパン
1・2・3・4、パンパン
1・2・3・4・5、パンパン
1・2・3・4、パンパン
1・2・3、パンパン
1・2、パンパン
1、パンパン
④これを「二人の呼吸を合わせて、トップスピードに挑戦してみましょう!」と話します。さあどれぐらいの速さで叩けるでしょう
バリエーションルール
①サイレント
最初から最後まで、声を出さないというチャレンジです。(もちろん、「せーの」もなし)始めはなかなかそろいませんが、アイコンタクトをしながら行い成功すると感動が大きいです。
②目隠し
お互いの手を出す位置を確認しておくことが大切です。サイレント&目隠しにすると難易度UP!
③グループで
ペアだけでなく、4人組でやってみましょう。「パンパン」のところは両手同時に2回とすると簡単になります。(もちろん、そのまま片手ずつでもできます。隣の人と要確認)4人でできたら8人、それもできたら16人。人数が増えれば増えるほど難しくなります。最後はクラス全員で一緒にやれば、課題解決型(イニシアチブ)ゲームになります。
クラス全員でうまくいったときは、とても盛り上がります。成功したあとは、ぜひみんなで振り返りを。
最後に
最後にお知らせをさせてください。レクリエーションに関する書籍・電子書籍を出版しています。