こんにちは、小学校教員のサンソン(@oakleyfreak1)です。このブログでは小中学校の教員、大学生、保育士や幼稚園教諭、小中学生のレク係等のみなさんに向けて、レクリエーションの発信をしています。いつも見てくださり、ありがとうございます。
「3学期初日は、何か楽しいことをやりたいな」そんな思いをおもちの教員のみなさんに、オススメのレクを紹介します。
さて夏休み後や冬休みの後というのは学級経営において、いい意味でリセットが効きます。新学期初日。「みんなの前で思い出や抱負を発表しましょう」などではなく、楽しいレクで気持ちをほぐしてスタートしてみませんか?
今回は、冬休みの思い出を語り合えたり、仲間との協力が必要だったりするゲームを10コ紹介します!
名探偵ゲーム 冬休み編
人数 何人でもOK 時間 10分~15分 場所 教室 準備 ・ワークシートを一人一枚
●遊び方●
①教室を歩き回ってペアでジャンケンをします。
②勝ったら一つだけ質問ができます。答えが「はい」なら名前(サイン)を書いてもらいます。
③同じ人とは一度しかジャンケンできません。(2回目のジャンケンができる、「チャンスタイム」を設けてもOK)
ワークシートのダウンロードはこちらからどうぞ!
ペーパーパイプライン
人数 10人ぐらいのグループで 時間 15分~25分 場所 体育館など 準備 ・A4サイズの紙を一人一枚 ・ビー玉をグループに一個 ・ゴール用バケツ(段ボール箱)をグループ一個
●遊び方●
①スタートラインとゴールを決めます。ゴールにはバケツを置きます(10人なら6~7m離す)
②A4の紙をU字型に曲げてパイプをつくり、スタートラインからグループで一列につなげます。つなげたら、流しそうめんのようにビー玉を転がしていきます。ビー玉が通った人は、列の後ろに並び直します。
③スタートした後は、誰もビー玉をさわることはできません。また、ビー玉が紙に乗っている人は歩けません(重要!)途中でビー玉が落ちたら、初めからやり直しです。ビー玉をゴールのバケツに入れられたらクリア!
④数チームあるかもしれませんが、競争ではないところがポイント。全てのバケツにビー玉を入れることが最終目標です。
印刷機のマスターやバドミントンのシャトルケースを切ったものをパイプにしてやることが多いのですが、今回は準備が簡単にできる紙バージョンを紹介しました。
子供達が自然と肩を寄せ合ってゴールを目指し、達成したらみんなで大喜び。そんな姿が見られます。全てのバケツにゴールさせることが目的なので、ゴールしたチームは他のチームの応援やアドバイスをするでしょう。他チームの列に加わって手伝いをしたクラスもありました。(そのクラスでは最後の一個は全員で一列になってパイプをつなげました)
手軽に「協力すること」を楽しめる、イチオシのレクです!なお、本格的にやる「パイプライン」はこちらで詳しく解説しています。
ペーパータワー
人数 4~5人ぐらいのグループで 時間 20分~30分 場所 教室 準備 A4サイズの紙をグループに30枚(裏紙でもOK)
●遊び方●
①各グループにA4サイズの紙を30枚配ります。配られた紙を切ったり折ったりするなどして工夫して、一番高いタワーを作れたチームの勝ちです!
②紙以外の材料、道具(はさみ、のりなど)を使用してはいけません
③まず作戦タイム(5分)をとります。どのようなタワーを作るのか、手順や役割を決めていきます。
④組立タイム(5分)をスタートします。終了したら、手を触れない状態で10秒数え、その後タワーの高さを計測します。
⑤振り返りをします。「どうすれば前回より高いタワーを作れるか」を話し合い、すぐに2回目のゲームに臨みましょう。
2回戦以上行うことで高速でPDCAサイクルを回すことができ、グループの力が高まる活動です。いろいろなアイデアが出て見ていても楽しいゲームです。
フラフープくぐり
人数 1グループ15人くらいまで 時間 20分 場所 教室、体育館など 準備 フラフープをグループに1本
●遊び方●
①1本のフラフープをグループ全員がくぐりぬけるタイムを計ります。ルールはこれだけ!
②どのようにくぐっても、何人同時にくぐっても構いません。
③どれだけ早くできるかに挑戦しましょう!
シンプルルールなので作戦会議でアイデアはたくさん出ます。グループ内でどう合意形成をとっていくのかが大切です。僕のクラスで最速タイムをたたき出した方法は、3人ずつぎゅっと固まって立っているところに、リーダーが次々と頭から足へ輪を通していく。という方法でした。
シャベリカ
概要:トークテーマが書かれたカードを引き、それに合わせたおしゃべりを楽しみます。 対象:小学校低学年~ 人数:1班4~6人 場所:教室 時間:5分~10分 準備:テーマが書かれたカード(シャベリカ)
遊び方
①おしゃべりテーマが書かれたカード(トランプ)を1枚引いて、テーマを決めます(1人1枚orグループ1枚)
②書かれたテーマについて、時間を決めて自由に楽しくおしゃべりをします。
③全員がお話できるように、話す人を1人1分で交代していくのもおすすめです。(その時、聞く人たちは口を挟まないようにすることを約束しましょう。話が終わった後に質問等はOK)
遊び方としては単純ですね。カードを引く、おしゃべりする。これだけです。では僕が学校現場でどのように活用しているかを紹介していきます。
子供達も保護者も、温かい雰囲気でお話できる「シャベリカ」を紹介しました。
シャベリカの公式サイトはこちら。ちなみに上の画像で使用しているのは、宇宙兄弟エディションです。
似たような商品は100円ショップにもあります。また、空白トランプという物もありますので、それを使って手作りしてもOKです。友達の意外な一面を知ることができるかもしれませんね。
ヘリウムリング
人数 7~8人ぐらいのグループで 時間 15分 場所 教室、体育館など 準備 フラフープをグループに1個
降ろしたいのに、上がっていってしまうのは何故!?
●遊び方●
①グループで輪になりフラフープを1本用意します。
②腰の高さに人差し指を出し(手の平が下になるように)、その上にフープを乗せます。
③指が離れないように、フープを床に下ろせれば成功です!
一人でも離れたら自己申告してアウト!簡単そうに思えますが、やってみると、フラフープから指が離せないため息が合っていないとどんどん上がっていってしまいます。本当にヘリウムが入っているみたい。グループみんなで息を合わせて、水平を保ったまま降ろしていくことがコツです。フープは大きいほうが簡単になります。
以前、冗談半分で「昨夜のうちにフラフープにヘリウムガスをいれておきました。だから油断するとどんどん浮いていってしまいますよ」と話してから始めたら、信じてしまう子が続出しました(笑)
ワープスピード
人数 7~8人ぐらいのグループで 時間 25分 場所 教室、体育館など 準備 柔らかいボールやぬいぐるみをグループに1個
●遊び方●
①グループで輪になって1人がボールを持ちます。
②同じ人に2回渡さないように、グループ内でパスを回していきます。(誰が誰に渡したか覚えておきましょう)
③1周したら最初の人に返します。その後、順番の確認します(その時、こっそりタイムを測っておきましょう)
④ボールを回す順番を変えずに、どれだけタイムを早くできるかチャレンジします!
最初は10秒くらいだったのが、パス回しが早くなると3秒ほどになるでしょう。でも、実はそこからが勝負です。子供に何を聞かれても「回す順番は変えない。それだけがルール」と伝えましょう。
すると子どもたちから、「わざわざ投げなくてもいいんじゃない?」「並び方を変えてもいいんじゃない?」といった気づきがでてきます。
そこに気づけると、色々なアイデアが出ます。 チームで話し合いトライ&エラーを繰り返すと、最終的に1秒を切ってくるチームも出てくるんですよ!まさに「ワープ」。はじめの記録と比較して、「こんなに早くなると思った?」「どうしてこんなに記録が伸びたの?」と振り返りをしてみましょう。
冬休み明けにぴったりの、「協力することが楽しい」レクを紹介しました。残り少ない今年度ですが、終わりよければ全てよし。子供たちの信頼関係を高め、気持ちよく来年度につなげていきましょう!
100分の1アンケート
対象:小学校低学年~ 人数:何人でもOK 場所:教室、バスなど どこでもOK 時間:5分~15分 準備:特になし
●遊び方●
①参加者全員の中から「Yes!」と答えるのが一人だけになるような質問を考えます。
②思いついた人から挙手して、みんなに質問をします。
例「コーヒーを飲むのが好きな人~?」
③質問に対して「Yes!」と思った人は手を挙げます。(ウソ禁止)
④手を挙げた人がたった一人だけだったら、質問した人とオンリーワンだった人に拍手喝采を浴びせます。
※下品な質問や該当しても手を挙げたくないような質問はNGです。レクを始める時に確認しておきましょう。
ペアコミュニケーション
概要:時間を決めて、ペアでおしゃべりを楽しむ 対象:小学校低学年~ 人数:何人でもOK 場所:教室 時間:15分〜 準備:特になし
遊び方
①椅子を二重円の形に並べ、内と外で向き合うようにします。
②時間を決め(2〜3分)、ペアになった人と自由におしゃべりを楽しみます。
③時間になったら内側の人が一つ右にずれて、新しいペアを作ります。以下、繰り返し。
※まるで婚活パーティーのように、次々とペアを替えておしゃべりを楽しむ活動です。休み明けで久しぶりに会うクラスメイト。仲の良い人だけでなく、いろいろな人と話しましょう!
※フリートークだと難しい場合は、黒板にいくつかテーマを書き、そこから選んでもよいことにすると、話しやすいです。例えば「冬休みの思い出」「最近ハマっていること」「最近食べたおいしいもの」など
五色百人一首大会
対象:小学校低学年~ 人数:何人でもOK(ペア、または3人組でやります) 場所:教室 時間:45分 準備:五色百人一首の取り札(クラスの人数の半分)、読み札(1セット)
毎日の百人一首が習慣化しているなら、ぜひ大会を行いましょう!
事前に告知をしておけば、ものすごい盛り上がりを見せるはずです!5試合ほどの成績で順位をつけます。
大会の方法としては、「スイスドロー式トーナメント」が適していると思います。聞きなれない方もいるでしょうが、トレーディングカードゲームの大会などで採用されている方式で、勝敗数が同じぐらいの人と当たるように組んでいく方式になります。つまり、強い人は強い人と当たりやすいわけです。これを5試合ぐらいやると、順位が出ます。
ただこのスイス式トーナメント、組み合わせを考えるのが大変というデメリットがあります。そこで僕は、大会の組み合わせを管理するのに、クイックトーナメントメーカーというアプリを使っています。無料のアプリで、人数を入れるだけで組み合わせが決まり、その後も各試合の結果を入れると次の試合の組み合わせを出してくれます。
五色百人一首って何?という方は、こちらの記事で詳しく解説しています。ぜひご覧ください。
学級で五色百人一首をすると、たくさんのメリットがありますよ!
1 学級がまとまる(静と動のメリハリをつけられる、勝敗を受け入れることができる)
2 学級が知的になる
3 男女の仲が良くなる
最後に
ここまで読んでくださりありがとうございました。今後も、みんなが笑顔になれるようなレクの発信をしていきたいと思います。