今も昔も、子供達に人気の遊びドッジボール。でも、「普通のドッジボールだと、得意な子と苦手な子の差がついてしまってつまらない」と考える方も多いのではないでしょうか。一部の男子だけが何度もボールを投げて楽しむ一方で、苦手な子たちは端で逃げるだけで楽しめない。。。通常ルールだとそうなりがちで、小学校あるあるですよね。
こんにちは、小学校教員のサンソン(@oakleyfreak1)です。このブログでは小中学校の教員、大学生、保育士の方々に向けて、様々なレクリエーションの発信をしています。
さて今回は、スキル差があってもみんなが一緒に楽しめるドッジボールのアレンジルールを5つ紹介します!どのルールにも共通するのは、「当たっても痛くない柔らかいボール」を使うことです。苦手な子の「痛い」「怖い」という思いをなるべく減らしてあげましょう!
当ブログでは、ドッジボール以外にもたくさんのレクリエーションを紹介しています。以下のようにジャンル別、シーン別になっていますので、ぜひのぞいてみてください。
「天下統一ドッジボール」
対象:小学校低学年~ 時間:5分~10分 場所:体育館 準備:柔らかいボール(ソフトバレーボールなど)4個
自分を当てた人がアウトになると復活
●遊び方●
①全員、体育館全体にバラバラに広がります。チームはありません。
②当たっても痛くない柔らかいボールを4つほど投げ入れたらスタートです。ボールを取った子は誰にでも当てることができます。
③当たってしまった子はアウトになり、舞台上(またはコート端)へ移動します。ただし、自分を当てた子がアウトになると復活することができます。
「柔らかいボール」「複数のボール」「自分で当てなくても復活可能」というのがポイントです。普段ドッジボールが得意な子でも、後ろから投げられたらあっさりアウトになってしまいます。コートもチームもないので、みんなでわいわいと楽しみましょう!
「火の玉ドッジボール」
対象 小学校低学年~ 時間 5分~10分 準備:柔らかいボール2個(内1個は赤いもの) 場所:校庭、体育館
火の玉には苦手な子しか触れない
●遊び方●
①ドッジボールが苦手な子たちに有利なハンディを与えるドッジボールです。まず、柔らかいボールを2個用意します。2個のボールのうち1個は赤いボールを使用して、火の玉とします。
②火の玉はドッジボールが苦手な子しかさわれないルールとします。(あらかじめ自己申告させるとよいでしょう。以前は「女子しかさわれない」としていましたが、男子で苦手な子もいれば女子で得意な子だっていますから。)
③苦手な子たちはどちらのボールでも投げることができますが、それ以外の子は普通のボールしか捕ったり投げたりできません。
④苦手な子以外は、火の玉ボールにさわっただけでアウトになります。バウンドしてても転がっていても、キャッチしても火の玉にさわるとアウトです。(苦手な子たちは、通常のボールと同じくダイレクトで当たってしまったらアウト。バウンドしたボールも取ることができます。)
ボール2個のアレンジはよくありますが、そのうち一つを火の玉とすることで苦手な子たちも参加しやすくなっています。普段は逃げてばかりの子たちも活躍することができますよ。得意な子たちが「つい火の玉も取っちゃう」こともあり、笑顔があふれるアレンジルールです。
「カモとハンター」
対象:小学校低学年~ 時間:5分~10分 準備:柔らかいボール3個程度 場所:校庭、体育館
カモはひたすら避けるだけ!
●遊び方●
①8m×8mくらいのコートを用意します。クラス全体をカモチームとハンターチームの2つに分けます。
②カモチームはコート内へ入ります。ボールは10人までだと2個、それ以上だと3個ぐらい。ハンターチームはコートの外からボールを投げます(転がしたりバウンドさせたりしてもOKです)
③カモチームの人はボールにさわったらアウトです。ダイレクトで当たっても、キャッチしても、転がっているボールでも、とにかくさわってしまったらアウト。ひたすら避けてください。
④1〜2分で攻守を交代し、残っている人数が多かったチームの勝ちです。
こちらも、「カモチームは全員とにかく避けるだけ」というところがポイント。ハンター側は、火の玉ドッジボールのようにどれか1個は苦手な子専用のボールとしてもいいですね。ところで、なぜか避けるのだけは上手な子っていますよね(笑)
「セイヴァーボール」
対象:小学校低学年~ 時間:5分~10分 準備:柔らかいボール1~3個 場所:体育館
当てられた子をSaveすればSafe!
●遊び方●
①場所は体育館が適しています。コートはなしで、2チームに分かれます。(紅白帽子やゼッケンで味方が分かるようにするとよいでしょう)ジャンケンで勝ったチームがボールを持ってゲーム開始です。(人数によってボールの数は増やしてもいいです。もちろん火の玉を入れてもOK)
②ドッジボールのように相手にボールを当てますが、当てただけではアウトにできません。当てた後のボールを、自分以外のチームメイトが拾うことができれば、相手をアウトにできます。
③当てられた子のチームメイトが拾えばセーフ!そのまま相手ボールとなってゲーム続行です。(当てた本人と当てられた本人は拾えません)
④アウトになった人はゲームから外れます。適当な時間で終了して人数が多かったチームの勝ちです。
バリエーション
「王様セイヴァーボール」 各チームで王様を一人決めます。王様が誰なのかは相手チームにはヒミツ。この王様がアウトになったら負け。始める前に作戦タイムを取るのも面白いです。
ボールを味方が拾わないと有効にならない。このルールのおかげで、チーム内で「ありがとう」「サンキュー!」「ナイス!!」という声がたくさん聞こえるようになります。投げたり取ったりするのが苦手でも、得意な子の近くにいてフォローで活躍!そんな場面が見られるようになりますよ。
「ドラクエドッジボール」
対象:小学校中学年~ 時間:10分~15分 準備:ビブス5色 場所:校庭、体育館
あの有名ゲームがテーマの、発展版王様ドッジボール
●遊び方●
2チームに分かれ、それぞれ一人一つの役職を決めます。役職には能力があります。あとは「王様ドッジボール」と同じです。
〜役職(1チーム15人の場合)〜
王様…1人
魔法使い…2人
僧侶…2人
スライム…10人
◯王様
この人が当てられたら試合終了です。
◯魔法使い
投げたボールは魔法をまとう為、触ることができません!バウンドしていても、転がっていても触ったらアウトになります。唯一取ることが出来るのは、同じ魔法使いだけです。
◯僧侶
ボールを投げてアウトにした場合、外野にいる仲間を蘇らせることが出来ます。(甦るのはアウトになった順。外野にいる僧侶が当てた場合、自分+もう1人復活)
◯スライム
1人では何の力もありませんが、スライム同士で肩(または腕)を組むとキングスライムになることが出来ます。キングスライムの時はボールが当たってもアウトになりません。ただしボールが当たったら5秒間バラバラになります。
アレンジ
慣れてきたら、さらに2つの役職を追加してみましょう。
◯戦士
戦士は身体が丈夫な為、ボールが当たってもアウトになりません。ただし勇者が投げたボールに当たった時と、魔法使いの投げたボールに触った時のみアウトになります。
◯勇者
勇者は戦士をアウトにすることができます。さらに、戦士を当てた回数分、自分が当たってもアウトになりません!
いろいろな役職の力を生かした攻撃や守備を、チームで考えて楽しむことができます。人数調整はスライムでするとよいでしょう。(魔法使いや僧侶は2人ぐらいまでがよい)ドッジボールが得意な子も苦手な子も、みんなで楽しめますよ!
最後に
ここまで読んでくださりありがとうございました。今後も、みんなが笑顔になれるようなレクの発信をしていきたいと思います。