「教室がザワザワしていて、次の活動にサッと切り替えたい…。」
「道具も準備もなく、いつでもどこでもできる遊びがしたい…。」
「静かにさせたいけれど、注意ばかりしたくない…。」
そんな時におすすめなのが「口パク当てゲーム」です。声を出さず、口の動きだけで言葉を伝える遊びで、答えを当てるには子どもたちがしっかり口元に注目する必要があります。
このゲームの一番の魅力は、「静かにしなさい」と言わなくても教室が静かになることです。担任が声を出さずに口を動かし始めると、子どもたちは自然と「何て言っているんだろう?」と前を向き、耳ではなく目で集中し始めます。注意して静かにさせるのではなく、遊びの力で自然と集中を引き出せるのがこのレクの良さです。
準備も道具も一切いらないので、授業の合間、集会の待ち時間、雨の日の休み時間など、思い立ったときにすぐ始められます。

こんにちは。小学校教員のサンソンです。このブログでは、小中学校の教員/大学生/保育士/レク係の子供たち/等に向けて、学級で楽しく遊べるレクリエーションを紹介をしています。
このレクのおすすめポイント
- 道具も準備も一切不要で、思い立ったときにすぐできる
- いつでもどこでも、何人でもできる
- 声を出さないので、逆に教室が静かに集中する
- 「静かにしなさい」と言わずに、遊びの力で切り替えられる
- 口の形をよく見る観察力・集中力が鍛えられる
- 1分程度の隙間時間でもできて、盛り上げれば10分でも楽しめる
- 低学年から高学年まで、お題を変えるだけで難易度を調整できる
このレクがおすすめな場面
- 授業を始める前の切り替えタイム
- 教室がザワザワして落ち着かせたいとき
- 授業と授業の間の隙間時間
- 全校集会や体育館での待ち時間
- 雨の日の休み時間
- 席を立てない場面で楽しめる遊びがほしいとき
ルール
人数:何人でもOK
場所:どこでもOK
時間:5分
準備:なし
①担任が「今から僕が口パクで話す言葉、何て言っているのか当ててね。でも、よーく見てないと分からないよ!」と伝える。
②声は出さずに、口の動きだけで答えとなる言葉(単語)を言う。
③分かった子は、黙って静かに手を挙げる。
④ある程度手が挙がったら、「せーの」の合図で一斉に答えさせる。
⑤正解を発表する。これを何問か繰り返す。
実際のあそび方

今から僕が話す言葉、何て言っているか当ててね。でも、よーく見てないと分からないよ!
(声を出さずに口だけ動かして)「きゅ・う・しょ・く」

え、何?聞こえないよ?

あ、分かったかも!(そっと手を挙げる)

手が挙がった人が増えてきましたね。では、せーので答えてもらいます。せーの!

きゅうしょく!!

正解!よく見ていましたね。それでは次の問題、ちょっと難しくしますよ。
お題の例
お題は身近な言葉から始めると盛り上がります。学年や様子に合わせて難易度を調整してみてください。
【やさしい】口の形が分かりやすい言葉
- きゅうしょく
- がっこう
- ランドセル
- たいいく
- ともだち
- せんせい
- おはよう
- なつやすみ
【ふつう】少し長めの言葉
- うんどうかい
- そうじとうばん
- しゅくだいわすれた
- きょうのめあて
- としょしつ
- ほけんしつ
【むずかしい】まぎらわしい・長い言葉
- 「たまご」と「たばこ」のように口の形が似た言葉
- 「おはよう」と「おはし」のように出だしが同じ言葉
- 「いただきます」などの長めのフレーズ
- クラスの子の名前
- その日の時間割
【指示として使う】遊びから活動につなげる
- 「きょうかしょをひらいて」
- 「せきについて」
- 「これからそうじをします」
遊びに慣れてきたら、実際の指示を口パクで出すと、そのまま次の活動へスムーズに移れます。
失敗しないコツ
コツ① 最初は口の形をはっきり大きく動かす
いきなり難しいお題を出すと、子どもたちが「分からない」と諦めてしまいます。まずは「きゅうしょく」「がっこう」など、身近で口の形が分かりやすい単語から始めると、コツをつかんで一気に盛り上がります。
コツ② 「せーの」で答えさせてフライング防止
分かった子から順に声を出してしまうと、結局騒がしくなってしまいます。まずは静かに挙手だけさせ、「せーの」で一斉に答えさせるのがポイントです。挙手のルールを最初にしっかり伝えておきましょう。
コツ③ 何度か繰り返して見せる
1回で分からなくても、2回、3回と繰り返して口を動かすと、だんだん分かる子が増えていきます。「もう1回見せるよ」と言うと、子どもたちの視線がさらに集中します。
コツ④ 声を出さない担任の姿が一番のフック
担任が黙って口だけ動かし始めると、それだけで子どもたちは「何だろう?」と注目します。ザワザワしている教室でも、大きな声を出さずに静かに始めるのが効果的です。
アレンジ例① 出題者を子どもに交代する
慣れてきたら、子ども自身に出題者をやってもらうのもおすすめです。「次の問題を出したい人?」と聞くと、たくさんの手が挙がります。友達同士で交代しながら進めることで、より主体的に楽しめます。
アレンジ例② チーム対抗にする
列ごと・班ごとにチームを作り、正解した順にポイントを与えて競わせても盛り上がります。ただし、静かな雰囲気を保ちたい場合は、シンプルな形のままがおすすめです。
アレンジ例③ 伝言ゲーム形式にする
列の先頭の子だけがお題を見て、口パクだけで後ろの子へ順番に伝えていきます。最後の子が答えを発表すると、思わぬ形に変わっていて大盛り上がりします。
アレンジ例④ 英語の授業で使う
英単語やあいさつのフレーズをお題にすると、外国語活動の導入にもなります。口の形を意識して発音する練習にもつながります。
最後に
道具も準備もいらず、声も出さない「口パク当てゲーム」。それなのに、教室がぐっと静かに集中する不思議な効果があります。
「静かにしなさい」と注意するより、担任が黙って口を動かし始めるほうが、ずっと早く子どもたちの視線が集まります。遊びながら自然と集中できる状態をつくれるのが、このレクの一番の価値だと思います。
授業の合間や、ザワザワした空気を切り替えたいときに、ぜひ試してみてください。
