概要:ビーチボールを落とさないようにみんなで突いていきます(バレーボールのように)。ただし、全員が一回突き終わるまで誰も2回目は突けません。
「みんなで協力するようなレクをしたい」
「クラスの信頼関係を高めたい」
「遊ぶだけではなく、学びにつなげたい」
そんなみなさんに、僕が毎年クラス経営や学年経営に取り入れている「プロジェクトアドベンチャー(PA)」から、おすすめのアクティビティを紹介します。
こんにちは。小学校教員のサンソンです。このブログでは、小中学校の教員、大学生、保育士、レク係の子供たち等に向けて、レクリエーションの発信をしています。
今回のテーマは「協力することを楽しむ」です。活動を通して子供たちの信頼関係を高め、よりよい学級経営につなげていきましょう!
「協力型」のレクはこちらにもまとまっています。合わせてご覧いただけたらと思います。
遊び方
人数:1グループ10人程度まで
場所:体育館、校庭など
時間:30分~45分
準備:大き目のビーチボールをグループ数分(ソフトバレーボールでも可)
①みんなの前でビーチボール(地球柄のデザインだと雰囲気が出ます)を見せながら、ルールの説明をします。
・ビーチボールが地面に落ちないように、ボールを突きます。
・ボールを突いた回数をみんなで数えます。
・地面に落ちたら、「1」から始めます。
・手で突きます(足で蹴るのは禁止)。
②何回かチャレンジした後、最高で何回突けたかを確認します。
※ここまでは練習で、以降が本番です。
③グループに質問します。「1人何回ぐらい突けましたか?」→1回も突けていない(または極端に回数が少ない)メンバーがいないかを確認します。
④新たなルールを加えます。
・メンバー全員が1回ずつ突き終わるまで、誰も2回目は突けないこと。
・同様に、全員が2回突き終わるまでは、3回目を突けないこと。
・同じ人が2回連続で突かないこと。
⑤チャレンジタイムを設定し、目標回数を決めます。作戦タイムをとったら、チャレンジ開始。
⑥チャレンジ終了後は「振り返り」をします。
ポイント
①誰がうまい、誰が下手ではなくメンバー全員で協力して目標を達成するということを大切にします。そのために、作戦タイムを設けて話し合いをしましょう!
②設定する目標については、練習の際に突けた回数をもとにして決めましょう。(練習と同じ回数でも、難しい)目標回数を達成できなくても問題ありません。チャレンジしたことに焦点をあてましょう!
③ゲーム終了後の振り返りがとても大切になります。グループ→クラス全員で話してもよいですし、個人で振り返り用紙に書いてから全体に発表するのでもよいです。
振り返りのポイント
教師の価値観を押し付けるのではなく、子供たちに気づきが起きるように問いかけていきます。
「やってみてどうだった?」
「どう感じた?」
「それはどういうこと?」
「どんな言葉をかけた?」
「その時、どう思った?」
「どうしてうまくいったの?」(うまくいかなかったの?)
「やっている最中、どんなことを考えていた?」
「ありがとう!って言うとしたら、誰のどんな行動?」
というように、子供の言葉を引き出していきましょう。
実際の流れ
今日の活動のテーマは「協力することを楽しもう」です。行うミッションは「アースボールチャレンジ」といいます。
この「地球」(ビーチボール)を、地面に落とさないように、チームで協力して空に上げ続けます!さあ何回続くでしょうか?落としたら最初からやり直しですよ。
わあ、おもしろそう!!さっそくやろう!!
一度集まってください!!最高で何回続きましたか?
20回!けっこう続いたね~!!
20回はなかなかいい記録ですね!では、1人何回ぐらい突けましたか?
ボク、一回もさわってないや。運動ニガテだし。。。
え!?そうだったの?気づかなかったよ。ごめんね
今日のテーマは「協力することを楽しむ」だったよね。今のは全員で協力して楽しめたって言えるかな?うん、言えないよね。そこでルールの追加をします。
・全員が1回ずつ突き終わるまで、誰も2回目は突けない。
・同じ様に、全員が2回突き終わるまでは、3回目を突けない。
・同じ人が2回連続では突けない。
このルールで挑戦します。時間は15分間。さあ、目標回数は何回にしましょうか。
さっきは20回続いたけど、体育が得意なマリーさんが何度も突いていたよね。どうする?同じぐらいを目指してみる?10人いるから1人2回
うん!それでやってみよう!!
では作戦タイムを5分とります。話し合ってみましょう
ボクは苦手だから、最初の方がいいと思う。それで、得意な人を後にしてフォローしてもらうのはどうかな?
ジャン君は作戦を考えるのが得意だよね。その作戦、いいと思う!あと、ボールはなるべく高く上げた方がいいんじゃないかな?
高すぎても難しいよ。バスケットゴールの高さぐらいを目指したらどうかな。それから、マリーさんが上手だからマリーさんから2回目のジャン君にパスしたらどうかな。
OKまかせて!なるべく打ちやすいボールをパスするね。ジャン君、私の隣にいてね。
ありがとう!できそうな気がしてきたよ。
作戦は決まったようですね!では始めます!よーい、スタート!!
※制限時間終了後は、クリアできたかできなかったかに関わらず、「振り返り」をしましょう。
「どうして成功できたのか」
「どうして成功できなかったのか」(どうすればよかったのか)
などについて話し合うことで、チームとしての力が育っていきますよ。
最後に
ここまで読んでくださりありがとうございました。今後も、みんなが笑顔になれるようなレクの発信をしていきたいと思います。
最後にお知らせをさせてください。レクリエーションに関する書籍・電子書籍を出版しています。