「休み時間、おにごっこやドロケイばかりでつまらない」
「ちょっと変わったルールのおにごっこをしたい」
そんな方に、いつもとちょっとちがうおにごっこのルールを紹介します!!
こんにちは、小学校教員のサンソン(@oakleyfreak1)です。このブログでは小中学校の教員、大学生、保育士や幼稚園教諭、小中学生のレク係等のみなさんに向けて、レクリエーションの発信をしています。いつも見てくださり、ありがとうございます。
「おにごっこ(鬼ごっこ、おにあそび、鬼あそび、鬼遊び)」は、小学生の遊びの定番です。一言におにごっこと言っても、普通のおにごっこ、氷おに、色おに、高おに、ドロケイ、etc…。たくさんのバリエーションがあります。
ボクも数々のおに遊びをやってきましたが、ざっと思い浮かべても20以上はあるでしょうか。
今回はその中でも、ルールを工夫してみんなで盛り上がれるものを10個、厳選しました。休み時間や体育の時間に、いつもと違うおにごっこはいかがですか?
どのルールでもそうですが、「逃げられる範囲を決める」ことがみんなで楽しむポイントです。範囲が広すぎるとなかなか捕まえることができずに苦しい思いをする子がいますので、配慮しましょう。
宇宙人おに
対象:小学校低学年~
人数:15人ぐらい~何人でも
時間:5分~10分
三つ巴のおもしろ鬼ごっこ!
●遊び方●
①全体を「頭星人」「お腹星人」「おしり星人」と3つの宇宙人に分けます。分け方は適当でOK。多少、人数にばらつきがあってもOKです。
②自分がどの星人か分かるように片手で押さえます。
・頭星人は頭に手をあてる
・お腹星人はお腹に手をあてる
・おしり星人はお尻に手をあてる
③片手を頭やお腹に当てながら、三つ巴の鬼ごっこをします。誰かにタッチするときは、「頭星人!」など、自分の所属している星人名を言います。タッチされた人は相手の星人に変身しなくてはいけません。変身後は今までのことは忘れて、相手の星人として活動します。
④タッチされるたびに次々と星人が変わっていきます。適当な時間で終わりにして、最後に所属していた星人の人数を数えましょう。一番多かった星人の勝ちです!(初めに所属していた星人は関係ありません)
非常に盛り上がるおにごっこで、ボクも大好きなレクの一つです。頭→お腹ときて、最後が「おしり星人」というのが笑えるところ。ちょっぴり恥ずかしくて、でもおもしろくて。みんなが笑顔で走り回ることができますよ。
さかさおに
対象:小学校低学年~
人数:10人ぐらい~40人ぐらい
時間:5分~10分
おにが逃げて、他全員が追いかける
●遊び方●
①おにを1人だけ決めます(紅白帽などで分かりやすくしましょう)。通常のおにごっことはさかさで、おにが逃げます。
②他全員でおにを追いかけます。おににタッチできた人は、自分もおにになることができます。(紅白帽の色を変えましょう)もちろん、おにになったら逃げます。(タッチされたおにには、特に何も起こりません。引き続き逃げましょう)
③だんだんおにが増えていくので、タイミングを見て終了します。→おにになれなかった人を次のおににして、2回戦へいきましょう。
はじめのおに役を担任の先生がやるのもオススメです。クラス全員が「わあー!」って追いかけてきてくれますよ。全力で走るのもよし、フェイントを入れてみるのもよし、どれだけ逃げられるかやってみてください(笑)
バナナおに
対象:小学校低学年~
人数:10人ぐらい~何人でも
時間:5分~10分「バナナおに」
タッチされた人はバナナになってしまう
●遊び方●
①おにを数人決めます。
②おににタッチされた人は、バナナになってしまいます。タッチされた場所で立ち止まり、両手の平を頭の上で合わせてバナナポーズを作ります。
③まだ残ってる人たちが2人で協力して、バナナの皮をむいてあげることができます。左右から、バナナの皮を片手ずつむいてあげましょう。皮をむいてもらえたら復活することができます。
④いつまでも終わらないおにごっこなので、適当なところで終了の合図をしましょう。
●アレンジ●
バナナだけではなく、スイカになったり(割ってもらえたら復活)みかんになったり(むいてもらえたら復活)いろいろな物になってみましょう。子供たちに考えてもらうと、意外なものが出てくるかもしれません。
ガッチャンおに
対象:小学校中学年~
人数:15人ぐらい~何人でも
時間:5分~10分
逃げて合体!がっちゃんこ!
●遊び方●
①おに役1人、逃げる役1人を決めます。あとの人たちは適当にペアを作ります。(ペアつくりのゲームなどでランダムなペアが出来れば最高です)
②ペアは、適当な場所で腕を組んで立ちます(手つなぎでもOK)。逃げる人は、逃げながら2人組のどちらかの隣に行き、「ガッチャン」と言って、くっつくことができます。くっつかれたペアは、反対の人が押し出されて逃げる人になります。
③逃げる役がおににつかまったら、おに交代です。
④ゲームに慣れてきたらおにと逃げる人を増やしてみましょう。(おに2人、逃げる人2人のように)
●アレンジ●
・2人組は立ったままではなく、動いていてもOKとしてみましょう。
三すくみおに
対象:小学校中学年~
人数:10人ぐらい~40人ぐらいまで
時間:5分~10分
隠れている敵の王様を探す
●遊び方●
①2チームに分かれ(紅白帽子などで見分けがつくようにしましょう)、それぞれの陣地を決めます。
それぞれのチームで相談して、「グー」「チョキ」「パー」のどれかの役に全員がつきます。(どの役を何人にするかも作戦のうちです)
②チームの中で王様を1名決めます(相手には内緒にしておきます)。開始の合図で、敵チームにめがけて攻撃を始めます。自分がどの役なのかが分かるように、頭の上にグーチョキパーの手を出しておきます。
③誰にでもタッチできるわけではありません。ジャンケンと同じように、
・グーの人はパーの人にタッチされたらアウトです。
・チョキの人は、グーの人にタッチされたらアウトです。
・パーの人は、チョキの人にタッチされたらアウトです。
アイコ同士(例えばグーとグー)がタッチしたら、ジャンケンで負けたほうがアウトです。
④アウトになった子は、その場でしゃがみます。王様だけは、アウトになった味方の子にタッチして助けることができます。リーダーがアウトになったチームの負けです。
誰が相手のリーダーなのか、よく観察することも大事なポイントです。
まほうおに
おににタッチされると魔法にかかる
●遊び方●
①魔法使い(オニ)を数人決め、紅白帽子などで分かるようにしておきます。通常のおにごっこのように、魔法使いは他の子を追いかけます。魔法使いは、誰かをタッチするとき「〇〇になれー!」(ネコ、ライオンなど)と言って魔法をかけます。
②タッチされた人はその場で魔法にかかり、言われた動物の真似をし続けなければなりません。(ニャーニャーと言いながら四つん這いになるなど)オニは変わりません。
③魔法を解くためには、まだ逃げている人にタッチしてもらいながら「魔法よとけろ!」と言ってもらわなければなりません。
④おそらくエンドレスで続きますので、適当な時間で終了しましょう。おにを変えて2回戦へGo!
※「〇〇になれ!」はタッチするたびに違うものでもOKです。いろんな動物に変えちゃいましょう。
※変身させるのは動物だけでなくてOK!低学年の表現遊びでよくやる「乗り物」や「遊園地のアトラクション」、ハロウィンが近ければ「ドラキュラやフランケンのようなモンスター」などと、テーマを決めてやっても楽しいです!
ねことねずみ
ねことねずみのおいかけっこ
遊び方
①ラインを3本引きます。全体を2つ(ねこチームとねずみチーム)に分け、真ん中のラインをはさんで立ちます。
②担任が「ね、ね、ね、ね、、、ねずみ!」と言ったらねずみがねこを追いかけます(ねこは自分側のラインに向かって逃げます。)
③ねこは壁まで逃げ切れたらセーフ。その前にねずみにタッチされたら、次から相手チーム(ねずみチーム)になります。
※「ねこ」と言ったときはねこが追いかけます。
※ひっかけを入れるとより楽しくなります。「ねごと」「ねっこ」「ネギ」など「ね」から始まる言葉なら何でもOKです
王様おにごっこ
王様の指定した逃げ方しかできない
遊び方
①王様(おに)を一人決めます。逃げられる範囲の真ん中にフラフープを置きます。(ラインを引いてもOK)
②王様が逃げ方を指定します。「ケンケン!」「カニ歩き」「ゴリラのまねをしながら!」「ゾンビ歩きで!」など
③王様にタッチされたら、王様を交代します。新しい王様は中央の円に行き、新しい逃げ方を指定します。
※王様が中央に行けば、何度でも逃げ方を変更することができます。
※王様も、指定した方法で追いかけなくてはいけません。
とかげおにごっこ
相手チームのしっぽを切ります!
遊び方
①紙テープを2mほどの長さで切り、ズボンにはさんで後ろに垂らします。
(垂らした時に地面に50cmぐらいひきずるようにします。走ると浮くけど、止まるとたれる程度。)
②2チームに分かれておにごっこをします。相手チームにしっぽを足で踏まれて、テープが抜けたり切れたりしたらアウトです。(手は使えません)
③相手のチームを全滅させたり、時間で区切って残った人数が多い方の勝ちです。
馬のしっぽ
列の最後尾にタッチしたい!
遊び方
①おにを1人決めます。他の人たちは3~4人のグループを作り、縦1列になって肩に手を置きます。これが馬です。(ジャンケン列車のようなイメージです)
②グループの一番後ろの人が馬のしっぽです。おには列の後ろの人(しっぽ)にタッチしようとします。馬は、しっぽの人がタッチされないように向きを変えながら逃げます。
③後ろの人がタッチされたり、馬の人たちがバラバラに離れてしまったら、先頭の人(頭の人)がおにになります。(おにだった人はそのグループの後ろについて、しっぽになります)
最後に
いかがでしたか?ちょっと変わったおにごっこを10個紹介しました。最近の子たちは遊びのレパートリーが乏しく、放っておくと「おにごっこ」と「ドロケイ」ばかりやっている…。そんなことはありませんか?
ぜひ、休み時間の学級レクや体育の準備運動替わりに、今回紹介したおに遊びをやってみてください。子供達のレパートリーが増えてくれたら嬉しいです。ちなみにボクのお気に入りは「三すくみおに」です。昔は「水雷艦長」と言って遊んでいました。知っている人は少なくなったかもしれませんね(笑)