「国語の導入で漢字を使ったレクをしたい」
「楽しみながら語彙を増やしたい」
「発表や説明がうまくなってほしい」
こんにちは。小学校教員のサンソンです。今回はそんな思いをおもちの教員の皆さんにぴったりの、漢字や熟語を使ったり語彙が増えたりするレクを、厳選して紹介していきます!
早書きストップ
対象:小学校低学年~
時間:5分~10分
準備:特になし
他の人が思いつかないような答えをたくさん書けますか?
●遊び方●
①担任がお題を言います。
例1「頭に“か”のつく物」
例2「にんべんの漢字」
など
②子供たちは、思いついた言葉をノートにどんどん書いていきます。
例1 かに、カメラ、かえる、仮面ライダーなど
例2 休、体、低、任など
③30秒~1分ほどでストップ。グループ内で順番に、書いたものを読み上げていきます。その際、他の人と同じ言葉が出たら取り消し線で消し、残った数が得点になります。
他の人の答えを聞くことで、楽しみながら知識量を増やす事が出来ます。学級全体でシェアしていくのもいいと思います。何度も繰り返すことで上達していきますので、いろいろなお題で定期的にやってみてください!特に低学年ではおすすめです。
カタカナーシ
対象:小学校中学年~
時間:5分~10分
準備:カタカナのお題をいくつか
そのカタカナ語、カタカナなしで説明できますか?
●遊び方●
①4〜6人グループになり、出題者を決めます。出題者のみが、担任にお題を聞きに行きます。
②担任は各グループの出題者にお題の言葉を伝えます。
(例:ハンバーガー)
③出題者はグループに戻りお題をカタカナ語なしで説明します
(例:小麦粉をこねて焼いたものに、お肉とか野菜をはさんだ食べ物。)
④早い者勝ちで答えます!ただし回答権は1人1回。正解した人は1ポイントです。
⑤出題者は外来語を使ってしまったらアウト。
(例:お肉とか野菜を、パンにはさんだ食べ物)
その時は、一番早くそれを指摘した人がポイントです。
(あ!今パンって言った!!)
こちらは名作カードゲームからの紹介です。普段使っているカタカナ語をカタカナなしで説明するのって、意外と難しい。自然と子供たちの語彙力が鍛えられることでしょう。製品版がなくても、子供達に身近なカタカナ語さえ用意すれば問題なく遊ぶことができます。興味がある方のためにリンク張っておきます。もちろん大人同士で遊んでも面白いです!よかったらどうぞ。
フィクショナリー
対象:小学校高学年~
時間:5分~10分
準備:国語辞典
しらない言葉の意味をでっちあげろ!
●遊び方●
①クラスの中から、国語学者役を数名決めておきます。
担任は国語辞典(広辞苑もおすすめ)から、誰も知らないであろう言葉を1つ選んで、公表します。
例えば「かそけし」
②担任は紙に本当の意味を書いておきます(光・色や音などがかすかで、今にも消えそうなさま)
国語学者役の人は本来の意味だと思われるようにでっちあげて紙に書き、担任に提出します。
例えば「京都の伝統的なお菓子。小麦粉と砂糖を混ぜて作る」「沖縄地方に生息した小型の哺乳類。1000年ほど前に絶滅」など
③担任は紙をシャッフルして順番に公表します。みんなは正解だと思う答えに手を挙げ、正解したら1P。国語学者役の人は、自分の答えに(一人でも)挙手してもらえたら1P。
知らなかった言葉を知ることができる。しかも楽しみながら!このゲームはそこに特化しています。学者役がでっちあげ文章を書くところも楽しいです。全員が書いて提出し、優秀なものだけ発表という形でもいいですね。
「帰ったらおうちの人にも出してごらん?きっと知らないんじゃない?」と声をかけておけば、自然と復習もできてしまいます。
逆しりとり
対象:小学校低学年~
時間:5分~10分
準備:特になし
「ん」がつく言葉を集めてみましょう
●遊び方●
①ペアで対戦です。お互いに「ん」で終わる言葉を言えたら1ポイント(2文字はだめ)
②10秒数えるまでに答えられないと相手に1ポイント入り、順番も相手に移ります。
③制限時間終了時にポイント多い方が勝ちです。
※8文字以上なら2ポイントにするルールもおもしろいです! ※アンパンマン系が強い(笑)
ただのしりとりに飽きてきたらこちらを!普段は使えない言葉を活躍させてあげましょう。
いつどこでだれがなにした
対象:小学校低学年~
時間:5分~10分
準備:答えを書く紙
笑えるだけじゃない!低学年は作文の練習にも!!
●遊び方●
①全員に紙を4枚配り、1枚ずつ「いつ」「どこで」「だれが」「なにした」に該当する内容を書きます。
(紙を4色に分けておくと分かりやすいです。青い紙には“いつ”を書いてね。のように)
②担任に提出します。紙をシャッフルしてランダムに選んで読み上げます。できたヘンテコな文章を聞いて、みんなで笑いましょう
例「去年、校長室で、先生が、さかだちした」
③担任が盛り上げながら読むのがポイントです!気分を害するような内容と個人名は禁止にしましょう。
1年生は国語の時間、文を書くには「いつ」「どこで」「だれが」「なにした」を意識して書くことが大切だと習います。それを楽しみながら学べるのがこのレク。子供でも気軽にできるので、バスレクなどでも鉄板のネタです。
紙を2枚増やして「いつ」「どこで」「だれが」「だれと」「なにを」「なにした」のように長くするのも面白いですよ!(僕はシナリオゲームと呼んでいます)
辞書引きバトル
対象:小学校中学年~
時間:5分~15分
準備:国語辞典、ミニホワイトボード
楽しみながら語彙を増やそう!
●遊び方●
①国語辞典を一人一冊用意し、「お題」と「探す場所」を指定します。例えば「楽しそうな言葉」を「あ行」から探すといった感じです。
②お題に沿った言葉を3分以内に一つだけ選び、ホワイトボードに書きます。
③各グループ内で、選んだ言葉と辞書に載っている意味、選んだ理由を発表します。グループ内の全員が発表できたら投票タイムです。自分以外の人で、一番説得力があった人に投票します。最多票を集めた人の勝ちです。
折句あそび
対象:小学校低学年~
時間:10分~15分
準備:適当なサイズの紙(ノートでもOK)
名前を使って自己紹介をしたりクイズを楽しもう
●遊び方●
①自分の名前をひらがなで縦書きに書き、その字を使って横書きの文章をつくる。(あいうえお作文)例のように、頭文字じゃなくてもOK。氏名で難しい場合は苗字だけ、名前だけでもOK。
(例)サンソン
さッカーが好きです。
最近はラんニングをがんばっています。
目玉焼きはそースよりしょうゆ派です。
きんぎょをかっています。
②グループ内、またはクラス内で発表する。
③発表した内容をメモしておき、それを元にしたクイズを出す。
(例)
サンソンさんの好きなスポーツは何でしょう?(サッカー)
コラージュ川柳
対象:小学校中学年~
時間:5分~10分
準備:新聞、答えを書く紙
学校でこども新聞などが配られたときに遊べます!
●遊び方●
①新聞から「上の句」「中の句」「下の句」をそれぞれ切り取り、川柳をつくる
②ノートに貼り、みんなで発表して楽しむ
※切っていいのは3枚のみ。字余り字足らずはOK。
しりとりビンゴ
対象:小学校中学年~
時間:10分~15分
準備:答えを書く紙
最初と最後の文字が指定された言葉をマス目に入れて、ビンゴゲーム
●遊び方●
①紙とペンを用意し、ビンゴ用のマス目を書きます。(4×4程度)もちろん、あらかじめマス目を印刷した紙を配ってもOKです。
マスの一番左が「頭の文字(最初の文字)」を書く欄、マスの一番上が「足の文字(最後の文字)」を書く欄です。
②担任が、「頭につく言葉」と「足につく言葉」を発表します。
例:「オクラ」と「レタス」
③空いた9マスに「左の頭の文字ではじまり」、「上の足の文字でおわる」言葉を考えて書き込みます。書ける言葉はしりとりで使える言葉に準拠します。制限時間は3分程度が適当です。(全てのマスが埋められなくても構いません)
④グループ内で1マスずつ、何を書いたか発表します。
(左上のマスだったら「俺、押し入れ、オシャレ、恐れ」等)
その言葉を書いたのが自分だけだったら、言葉を〇で囲みます(1ポイント)。人とかぶったり、答えとして認められない単語の場合は0点です。
⑤〇がタテ・ヨコ・ナナメにそろったら「ビンゴ」。ボーナスとしてさらに1点獲得します。全てのマスで確認したあと、得点の高い人の勝ちです。
漢字ビンゴ
対象:小学校低学年~
時間:5分~10分
準備:漢字練習帳
楽しみながら漢字学習!
●遊び方●
①漢字練習帳に9マスのマス目を書く。お題を発表する(例:きへんの漢字)
②マス目に一つずつ、漢字を書く。同じ漢字は禁止。制限時間は5分。早く書き終わった人は、時間になるまで、使った漢字を使った文を書く。(「校」と書いていたら「学校に行く」など)
③先生が漢字を10個言う。同じ漢字があったら〇をつける。ビンゴ1列につき10点(最高80点)
④最後に、自分が作った文一つにつきボーナス点10点を追加する。(先生が言わなかった漢字のものでもよい)
⑤合計得点の一番高い人の勝ち。
※文をたくさん書くことが勝利への道です。
最後に
ここまで読んでくださりありがとうございました。今後も、みんなが笑顔になれるようなレクの発信をしていきたいと思います。