概要:自分たちが乗っている布を、全員が乗ったままひっくり返すというアクティビティです。
「みんなで協力するようなレクをしたい」
「クラスの信頼関係を高めたい」
「遊ぶだけではなく、学びにつなげたい」
そんなみなさんに、僕が毎年クラスや学年経営に取り入れている「プロジェクトアドベンチャー(PA)」から、おすすめのアクティビティを紹介します。
こんにちは。小学校教員のサンソンです。このブログでは、小中学校の教員、大学生、保育士、レク係の子供たち等に向けて、レクリエーションの発信をしています。
今回のテーマは「協力することを楽しむ」です。活動を通して子供たちの信頼関係を高め、よりよい学級経営につなげていきましょう!
「協力型」のレクはこちらにもまとまっています。合わせてご覧いただけたらと思います。
遊び方
人数:1グループ10人程度
場所:教室、体育館など
時間:30分~45分
準備:レジャーシートやブルーシートをグループ数分
①グループ全員で布(レジャーシートなど)に乗ります。全員乗って、1/3ぐらい隙間ができるような大きさがベストです。(布の大きさに合わせて、人数を調整しましょう。)
②ルールの説明をします。(ファンタジー要素を入れ、ストーリー仕立てで話すとGood!後述します)
③全員が乗ったまま、布をひっくり返すことに挑戦します!
④制限時間内(15分~20分)にひっくり返せればチャレンジ成功です。
⑤終了後は振り返りをしましょう!(ポイントは後述)
ポイント
①自然とお互いに支えあいながらの活動になり、身体接触が高くなります。ですので、まだ信頼関係ができていない初対面のクラスなどには、別のアクティビティをおすすめします。
②「ほかの人と身体が触れ合うのは嫌」という子もいるかもしれません。大切なのは心の安心・安全。「チャレンジしない」という選択も認めます(チャレンジバイチョイス)。その際は、まったく参加しないのではなく、外からアドバイスを送るなどの方法で参加してもらうようにします。(身体接触を伴わない協力型レクもたくさんあります。そちらに変更してもよいでしょう)
③ゲーム終了後の振り返りがとても大切になります。グループ→クラス全員で話してもよいですし、個人で振り返り用紙に書いてから全体に発表するのでもよいです。
振り返りのポイント
教師の価値観を押し付けるのではなく、子供たちに気づきが起きるように問いかけていきます。
「やってみてどうだった?」
「どう感じた?」
「それはどういうこと?」
「どんな言葉をかけた?」
「その時、どう思った?」
「どうしてうまくいったの?」(うまくいかなかったの?)
というように、子供の言葉を引き出していきましょう。
④レジャーシートを新聞紙などに変えてやってもOKです。(もちろんやぶれれば、じゅうたんは小さくなります)
実際の流れ
みなさんは今、魔法のじゅうたんに乗って世界中を旅しています。エジプトのピラミッドの上を飛んだり、カナダでオーロラの中を飛んだりと空の旅を楽しんでいました。あとはどんなところに行ってみたいですか?
ヨーロッパのお城を見に行きたーい!
素敵ですねー。じゃあ行きましょう!
あれ、おかしいな・・・。みなさん、大変です。どうやら空の上でじゅうたんが故障してしまったようです!!修理するためには、じゅうたんをひっくり返さなければなりません。ただし修理の時間は20分。それを過ぎると、じゅうたんの魔法が消えて落下してしまいます!!
では、再び快適な空の旅に出られるよう、みなさんの健闘をお祈りしています。それではスタート!!
全員乗ったままひっくり返すのか~。どうしよう。誰かいいアイデアない?
とりあえず片側に集まるのはどう?
スペースはできたけど、どうやって折ればいいかな。
思ってたより難しいね!あー、落ちちゃった!!!!
一人でも落ちたら最初からやり直しです。がんばってクリアしてね!!
※制限時間終了後は、クリアできたかできなかったかに関わらず、「振り返り」をしましょう。
「どうして成功できたのか」
「どうして成功できなかったのか」(どうすればよかったのか)
などについて話し合うことで、チームとしての力が育っていきますよ。
最後に
ここまで読んでくださりありがとうございました。今後も、みんなが笑顔になれるようなレクの発信をしていきたいと思います。
最後にお知らせをさせてください。レクリエーションに関する書籍・電子書籍を出版しています。