「はーいみなさん右手を挙げて~!」
「OK,下ろしていいですよー。」
「あれ?みなさんって言っていませんよー?」
こんにちは、小学校教員のサンソンです。楽しい毎日を過ごしていますか?
先日、初任者の方から「簡単にできて聞く力をつけられるレクはないですか?」と相談を受けました。
そこで今回は、準備なしで簡単にできて、みんなで笑える。そして子供達の聞く力も育つ(かもしれない)遊び「みなさんゲーム」を紹介します。
別名・命令ゲームとも言いますが、僕は「命令」という言い方があまり好きではないので、「みなさん」という方を好んで使います。
授業のちょっとしたスキマ時間、体育の準備運動、バスレクなどいろいろな場面で使えます。ぜひレパートリーに加えてくださいね。
遊び方
概要:頭に「みなさん」がついている時だけ、指示に従うゲームです。
対象:小学校低学年~
人数:何人でもOK
場所:どこでもOK
時間:2分~5分
準備:特になし
①“みなさん”と言った時だけ、言われたことをやってください。と確認します。
例 「みなさん右手を挙げてください。」→右手上げる
「はい下ろしてください!」→みなさんと言っていないので、降ろしてはいけません。
②担任は「みなさん」と言っても言わなくても、その動作は行います。
(上の例で言うと、「はい下ろしてください」と言いながら、実際に右手を下げます)大げさにやるとよいでしょう。(担任の動きに釣られて引っかかるのです)
③ひっかけた時は「みなさんって言ってないですよー? 」と言います。みんなで笑える瞬間です。ただしひっかかった人を名指しで呼んだり、馬鹿にしたりしないように注意しましょう。
④終わるときは「これで、みなさんゲームを終わります」と言います。
ポイント
①「失敗しても大丈夫」「笑われても大丈夫」という価値観をもたせたいので、ルール説明のときには「間違えるのが楽しいんだよ」「失敗してもいいんだよ」「失敗した人を馬鹿にしてはいけないよ」「間違えなかったからえらいわけではないよ」などと話しておくといいでしょう。
②いろいろなバリエーションがあります。
「命令ゲーム」・・・頭に「命令」がついたときだけ指示に従います。
「くまさんゲーム」・・・頭に「くまさん」がついたときだけ指示に従います。
「Simon says」・・・頭に「Simon says」がついたときだけ指示に従います。英語の時間によくやります。
これらのバリエーションを同時に行うのも面白いです。Aチームは「みなさん」、Bチームは「くまさん」を言われたときだけ指示にしたがうなど。
③慣れてくると子供の反応もよくなってくるので、なかなか引っかからなくなります。出題する側のリズムが肝心です。途中で九九や早口言葉を入れる、目を閉じたまま行う、「みなさん右手を上げて、左手は下ろさないで」のように否定文を使うなど、ハードモードも取り入れてみましょう。
④いろいろな場面で応用が利きます。いろいろ考えてみてください。
僕が活用したことのある例
・体育の準備運動で(屈伸や伸脚などを行う)
・ざわついている時に静かにさせる(みなさん黙って目を閉じて~)
・健康診断で移動するとき(みなさん静かに廊下に並んで)
・バスレクとして
⑤最後に絶対ひっかかる技を。担任が右手を挙げながら「最後に、1回も間違えなかった人〜!?」と聞くとかなりの子が手を挙げてひっかかります(笑)そこからさらに「みなさんで、一度も引っかからなかった人~?」と聞き、「すごいね!!拍手~!」。この二つで、ほぼ全員が一度はひっかかると思います。ぜひ「失敗したほうが笑えて面白いでしょう?」と価値づけてあげましょう。
いかがでしたか?準備が簡単で2分もあればできるのに楽しくて笑える。そしてみんなの集中や聞く力が伸びる(かもしれない)「みなさんゲーム」を紹介しました。学級開きはもちろん、1年を通じてちょっとしたスキマ時間におすすめです。
では、最後にお知らせをさせてください。
最後に
ここまで読んでくださりありがとうございました。今後も、みんなが笑顔になれるようなレクの発信をしていきたいと思います。