2学期も折り返し。運動会や文化祭などの行事も一段落する頃ではないでしょうか。これらの行事を通して、学級の雰囲気がよくなったり信頼関係が深まったりしているクラスもあれば、逆に行事の忙しさに疲れて空気が悪いクラスもあることでしょう。
そんな11月におすすめするレクは、ズバリ「支え合う」「信頼関係を深める」レクです!
行事を通して「同じ目標に向かってみんなで頑張る」ことを経験した子供たちに、仲間とのかかわりをもう一段階深められる活動を紹介します。

トラスト・トンネル
概要:仲間が腕を上げてくれることを信じて、通せんぼ状態の列に向かって歩きます。
「トラスト」は、「信頼」という意味です。仲間を信じ、目を閉じずに歩くことができますか?
列になっている子には、ふざけてわざと顔に当てることがないよう、事前にしっかり確認しましょう。
目的は「信頼構築」であること、信頼しているからこそ、目を開けて歩いてこられるのです。
トラスト・ウォーク
人数 何人でもOK
時間 20分~30分
場所 教室、廊下
準備 バンダナなど目隠しができるもの
●活動のしかた●
①活動の趣旨を説明する。
例 「今日はペアのうち1人が目隠しをして、一緒に校舎内を歩く活動をします。この活動は“信頼”がテーマですから、お互いの間に信頼感が感じられるように”真剣”に取り組んでください。
②ペアをつくり、片方が目隠しをする。
ペアで話をして自分たちが一番安心できる方法を探してから取り組む。「手をつなごうか」「曲がるときには声をかけようよ」など
③注意点を確認してスタートする
・コースの確認
・廊下は右側を歩くこと
・絶対にふざけないこと
④戻ってきたら振り返りをする
やってみて感じたり考えたりしたことをシェアしましょう。
ポイント
・歩くコースの設定は慎重に行ってください。教師の目が届く範囲で行うとよいでしょう。階段を使うことは避けた方が無難です。万が一の時、大けがにつながってしまいます。
・注意をしていても、置いてある机や出入り口のドアなどにペアの子をぶつけてしまうことがあるかもしれません。自分のせいで痛い思いをさせてしまったと、落ち込むかもしれません。ペアで話し合ったり振り返りをしたりし、それも学びにつなげます。
・この活動では特に、振り返りを大切にしてください。連れて行ってもらった時はどう思ったか、相手が安心できるようにどんなことを心がけたかなどについて考え、発表してシェアするとよいでしょう。
トラスト・フォール
概要:友達が支えてくれることを信じて、後ろ向きに倒れます。
仲間を信じる心は、経験がないと生まれないものです。特に、助けてもらった体験というのは忘れられません。その経験を意図的に作るのが「トラスト・フォール」の活動です。
「トラストフォール」と検索するとよく出てくる、台の上から倒れるタイプの活動はケガの危険性が大きいため小中学生にはおすすめしません。僕が紹介する方法なら、効果はほとんど変わらずより安全に実施することができますよ。
ストロータワーチャレンジ
概要:ストロー12本とはさみを使って、なるべく高い自立するタワーを作ります!
チーム内で活発なコミュニケーションを図ることに重点を置いた活動がストロータワーチャレンジです。この活動は僕のお気に入りの一つで、やるたびに驚きがあります。
子供たちの発想力は素晴らしく、大人では考えもつかなかった方法でタワーをつくることもしばしばです。
魔法のじゅうたん

対象:小学校中学年~ 人数:1グループ10人程度 場所:教室、体育館など 時間:30分~45分 準備:レジャーシートやブルーシートをグループ数分
概要:自分たちが乗っている布を、全員が乗ったままひっくり返すというアクティビティです。
活動の流れ
①グループ全員で布(レジャーシートなど)に乗ります。全員乗って、1/3ぐらい隙間ができるような大きさがベストです。(布の大きさに合わせて、人数を調整しましょう。)
②ルールの説明をします。(ファンタジー要素を入れ、ストーリー仕立てで話すとGood!)
③全員が乗ったまま、布をひっくり返すことに挑戦します!
④制限時間内(15分~20分)にひっくり返せればチャレンジ成功です。
ポイント
・自然とお互いに支えあいながらの活動になり、身体接触が高くなります。ですので、まだ信頼関係ができていない初対面のクラスなどには、別のアクティビティをおすすめします。
・「ほかの人と身体が触れ合うのは嫌」という子もいるかもしれません。大切なのは心の安心・安全。「チャレンジしない」という選択も認めます(チャレンジバイチョイス)。その際は、まったく参加しないのではなく、外からアドバイスを送るなどの方法で参加してもらうようにします。(身体接触を伴わない協力型レクもたくさんあります。そちらに変更してもよいでしょう)
・ゲーム終了後の振り返りがとても大切になります。グループ→クラス全員で話してもよいですし、個人で振り返り用紙に書いてから全体に発表するのでもよいです。
・レジャーシートを新聞紙などに変えてやってもOKです。(もちろんやぶれれば、じゅうたんは小さくなります)
最後に
ここまで読んでくださりありがとうございました。今後も、みんなが笑顔になれるようなレクの発信をしていきたいと思います。










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